これが東カレが認めるとっておきの和食店 Vol.20

デザートの八寸に大人もときめく!幻の居酒屋を間借りする和食店が凄い!

大手飲食チェーンの和食ダイニングからちいさな小料理店まで、近年、都内にはさまざまな和食店がオープンし、〝和〞の選択肢が増えてきている。

そしてこの2月に、話題の和食店が誕生した。〝間借り和食〞という新たな発想で白金の地にひっそりとオープンした『馳走とりの巢』がそれだ。

『白金のたつこ』のカウンターに立つ鳥田さん。ひとりでもきちんと切り盛りするため、テーブル席はあえて使っていない


自由闊達な割烹を気軽に楽しめる新しき和のスタイル
『馳走とりの巢』@白金

若き店主、鳥田 諒さんは28歳ながら、新しいスタイルの和食をいち早く、世に提案するため、通常ならクラウドファンディング等で融資を募り、店をオープンするところ、知る人ぞ知る会員制の居酒屋『白金のたつこ』のカウンターをシェアする形で始動。

『白金のたつこ』の休業日が『馳走とりの巢』の営業日というわけで、現在のところ月の半分程度の営業となっている。

鳥田さん曰く「(店を作るための)初期投資が無い分、食材に原価がかけられる。いいものを比較的手頃なご予算でお出しできるのは、料理人として嬉しいですね」とのこと。

先付けの「白甘鯛の唐揚げ生うに万願寺唐辛子、蟹あんかけ」


確かにお任せのコースは、デザートまで含めて9品が次々とお目見え。いずれの皿もボリュームたっぷりで、食べた!という実感がダイレクトに伝わってくる。

中でも、意表を突かれるのは先付け。たっぷりの生ウ二と蟹の餡がかかった白甘鯛の唐揚げは、それだけで十分主菜を張れるダイナミックさが痛快だ。

「最初にあっと言わせるようなインパクトのある料理を出して、お客様の心を掴もうと思って」とは鳥田さん。

肉厚の鯖を使う「鯖寿し」は海苔で巻いて食べるスタイル。鯖は長崎産。2時間ほど塩で締めた後、1時間酢で締めている。通年出す予定の名刺代わりの一品だ


続く一品は、彼のスペシャリテの一つ「鯖寿し」。

酢飯にもち米を使い、いぶりがっこを混ぜ込んだオリジナルだ。米のもっちりした食感といぶりがっこの小気味良さが脂ののった鯖と好相性。後口をすっきりとまとめてくれる。

「デザート八寸」手前からメロンのコンポート、酢橘のシャーベット、そら豆の冷製お汁粉など


その後、八寸、海老真薯のお椀と続いてお刺身はなめろう。

魚介を味噌や生姜、ネギなどと共に叩き混ぜた房総地方の漁師料理で、鳥田さんが千葉でアルバイトをしていた際、鮮度の良い魚でなければ味わえないその美味しさに感動したのだとか。

それゆえ「年間を通して刺身には旬魚のなめろうを出していくつもり」だそうだ。

炊き合わせの後に登場する土鍋の炊き込みごはんも盛り上がること必至だが、圧巻は「デザート八寸」と称するデザート盛り合わせ。

抹茶のわらび餅など和洋7種のスイーツが並ぶさまは、女性ならずとも歓声が上がるはず。

静かな住宅街にある『白金のたつこ』は、たまにしか営業していない謎の居酒屋で一見さん不可の会員制。たつこさんとLINEで繋がらないと予約がとれないそうだ


新しき和食をいち早く楽しんで1万2,000円は良心的と言えまいか。


店主 鳥田 諒さん。
大学を卒業後、22歳で料理の世界に。赤坂の懐石料理店で6年間修業後、この2月に独立。現在28歳。


4月の営業日はこちら!オープンは週3~4日で一回転。
限られた営業ゆえ、予約は『馳走とりの巣』のFaceBookページからお早めに!

東カレアプリなら、電子書籍で読み放題!

プレミアムサービスなら、最新号も過去号(約10年分)も、電子書籍で読み放題!
レストラン検索機能もついて超便利!
アプリでのご利用はこちらから
※最新版のアプリをダウンロードしてください。

紙版をお求めの方はこちらから

※東京カレンダーは毎月21日頃の発売です。

【これが東カレが認めるとっておきの和食店】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo