2020.01.05
お正月は、どうしても食べ続け、飲み会が続いてしまう人も多いだろう。
連日の飲みすぎ食べ過ぎで胃腸が疲れてしまっているあなたへ!
じ~んわりと二日酔いに効く優しい汁物グルメをご紹介しよう。
美味しさ沁みる一杯。洗練されたフォー『スガハラ フォー』
都内に専門店も多いフォーだが、これほど沁みる一杯はない。そう思わせるほどの美味しさがここにある。
店主はワインを学ぶために渡ったオーストラリアでベトナム料理の魅力に開眼したという。「当時、二日酔いのときは必ずフォーでした(笑)」とのこと。
上品な鶏出汁のスープは、だから、夜、飲んで食べた後の〆にも相応しく、具の牛も鶏もしっとり柔らか。
「牛肉のフォー」に乗っている具はスチームコンベクションで火を入れたローストビーフ。
スープは美しく澄み、薬味はパクチーとスイートバジル。好みでライムを絞っても良し。
「鶏肉のフォー」の具も、やはりスチームコンベクションで低温調理。
卓上には自家製チリオイルやニンニク酢のほか、ニョクマム、チリソースなども。「あくまでも、お好みですが、鶏肉にチリソースをつけて食べても美味しいですよ」と店主。
「麺は女性でも食べやすい長さを選んでいます」。人柄も、きっと味の決め手になっている。
しみいる米麺&熱々スープ『過橋米線 秋葉原本店』
雲南省で100年以上の歴史を誇る名物が米線。文字通り、米で作る麺料理で具材もスープも別々に供すのが伝統的スタイル。
生の肉や魚介は薄切りになっているから、鶏油の膜が張る熱々スープに投じればあっという間に火が通る次第。麺と野菜も入れて、いざ実食。
濃厚なスープはまるで水炊きのよう。麺はツルシコの食感で、不思議と日本人も懐かしく感じるのだ。
「中華麺と違ってヘルシーな麺よ」と店主。なるほど、ストンと胃の腑に落ちるわけだ。
一杯の丼で完結する米線も6種あり、激辛の「牛バラ餡乗せ」は、お客さんのリクエストによってどんどん辛さが増したという。
伝統米線にもバリエーションはあり、多様な薬草がスープから香る薬膳過橋米線なども用意されている。
決して火を止めずに作られる真っ白なスープ『一龍』
東京でソルロンタンが食べられる韓国料理屋は数あれど、ここ『一龍』が一番だと認識している人は多いだろう。
麻布の韓国大使館に近かったからという理由で赤坂の地にオープンしてはや53年。はじめは焼肉も提供していたが、29年前からソルロンタン一筋に。
その『一龍』がなぜ圧倒的な支持を得るかといえば、店主は「うちは絶対に火を止めないから」と話す。
その言葉どおり、ここではもう何年も、24時間ずっと、つぎ足しながら同じ鍋で牛骨スープを煮込み続けている。
火が止まらないようガスメーターも特注だ。
そんな店には、飲み帰りのサラリーマンから朝食目当てのセレブリティまで、さまざまな人が訪れる。
かつて闘病中にどうしてもここのソルロンタンが飲みたいと、病院まで運ばせた常連もいたとか。
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