―病める時も、健やかなる時も。これを愛し、これを敬い、その命ある限り真心を尽くすことを誓いますか?―
かつて揺るぎない言葉で永遠の愛を誓い、夫婦となった男女。
しかし…妻が“女”を怠けてしまった場合でも、そこに注がれる愛はあるのだろうか?
8kg太り、夫の誠司から夫婦生活を断られてしまった栗山美月は、誠司の無理解に悩まされながらもダイエットを決意。
無茶な食事制限が祟り、ボルダリングジムで倒れたことをきっかけに、パーソナルトレーナーの甲斐と出会い、本格的なダイエットをスタートさせた。
だがある日美月は、温和な甲斐が女性を怒鳴りつけるのを目撃してしまう。過去の秘密を共有することで、距離を縮めた二人。
すると突然甲斐は、美月に「浮気したいって思った事ある?」と迫った。
右手から滴る水が、冷たい。
美月を見つめる甲斐の視線の熱さとは、まるで対照的だ。
鳴り響くEDMの中で、美月と甲斐の視線が絡み合う。2人の距離が徐々に近づこうとしたその時…美月はようやく口を開いた。
「あの…。何か拭くもの借してもらえます…?」
美月がそう発し......
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この記事へのコメント
妻の話に耳を貸さず、我が儘に生きるポルシェ夫には何を言っても無駄かなぁ
それにしても甲斐くん素敵。