ミーハー女 Vol.4

好きなのに、会話が盛り上がらない…。自己中同士のカップルが直面した危機

日々、新しいショップやレストランがオープンし、アップデートを繰り返す街・東京。

東京で、そのすべてを楽しみつくそうとする女を、時として人は「ミーハー女」と呼ぶ。

ミーハー女で何が悪い?

そう開き直れる女こそ、東京という街を楽しめるのだ。

◆これまでのあらすじ

PR会社に勤務するミハル(27歳)と祐里奈(27歳)も、最新のものをこよなく愛する「ミーハー女」。

今週は、祐里奈の恋愛事情に迫る。


祐里奈が悠人と初めて出会ったのは4ヶ月前の食事会だった。

パッチリとした二重の目に、笑うと口元にできるえくぼ、まっすぐな鼻筋に、パーマのかかったふわふわとした髪。悠人は食事会のメンバーの中でも際立ってイケメンで、その会の女子全員が悠人の隣の席を狙っていた。

「悠人くんはどんな子がタイプなの?」

「う〜ん、そうだなぁ…」

祐里奈の友達が前のめりになりながら聞くと、悠人は口元に手を当てて考えた。

「悠人はとにかく面食いだから、可愛い子だろ」

悠人の同期だという男が野次のようにそう言うと、悠人は爽やかな笑顔で「たまたま付き合った子が可愛かっただけだよ」とサラリと流した。

その瞬間、悠人が自分の方を一瞬見たことに、祐里奈は気がついていた。

勿論、祐里奈も悠人を狙っており、悠人が心惹かれたのも、祐里奈だった。グルメで旅行が好き、好きな映画の趣味まで似ていたことから、二人の距離は一気に縮まり、2回目のデートで付き合うことになった。

悠人に一目惚れしていた祐里奈は、デートのたびに会えるだけでも幸せで、デート中の食事や2人の写真を撮るのが楽しみだった。

付き合いだしてからの悠人は、外資系の金融機関を退職し、オーガニックコスメの会社を立ち上げ多忙を極めるようになった。

そんな彼と、今日は3週間ぶりのデートだ。祐里奈はより一層心を踊らせて、待ち合わせ場所へと急いだ。

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