結婚3年目の危機 Vol.3

「生活費7万円なんて全然足りない!」。セレブ主婦だったはずの女を襲った節約地獄

−この結婚、本当に正解だった?−

かつては見つめ合うことに夢中であった恋人同士が結婚し、夫婦になる。

非日常であったはずのときめきは日常となり、生活の中でみるみる色褪せていってしまう…。

当連載では、結婚3年目の危機にぶち当たった夫婦が男女交互に登場する。

危機を無事に乗り越える夫婦と、終わりを迎えてしまう夫婦。その違いは一体、どこにあるのか−?

前回は、3年目の浮気により危機を迎えたそれぞれの話を聞いた。

今回は、節約地獄を嘆く妻・千紗の言い分。


危機事例② 金の切れ目が縁の切れ目?−妻の言い分−


【藤崎家・結婚3年目の事情】
妻:千紗
年齢:27歳
職業:専業主婦

夫:信之
年齢:33歳
職業:出版社勤務


「こんなはずじゃなかった。今は毎日、後悔ばかりしています」

金曜の午後。ザ・ペニンシュラ東京の『ザ・ロビー』では、宝石のごとく並べられたプチガトーを優雅な仕草で楽しむ淑女たちがあちこちにいる。

そんな女性たちを恨めしそうに眺めた後で、千紗はそっとティーカップを手繰り寄せた。そして、まるで自身の境遇を憂うように、ふぅと大きく息を吐く。

「夫の信之と結婚したのは3年前。夫は30歳、私は24歳でした。女子大時代の友人に誘われ参加したバーベキューで出会ったんですが、どうやら私、夫の好みどストライクだったみたいで。会った瞬間から猛烈にアプローチされ付き合い、1年記念日にプロポーズされて結婚したんです」

そんな風に語る千紗は、なるほど、目鼻立ちの整った正統派の美人。しかし小柄な体型ゆえに威圧感はなく、むしろ華奢で透き通った首筋や腕を見るに、男が本能的に守ってあげたいと思うのも頷ける。

「夫はプロポーズの際、私に言ったんです。専業主婦になればいいって。君は働く必要ない、僕が一生支えるし、そのくらいの稼ぎはあるからって」

千紗は、その端正な顔を思い切りしかめ、憤りをあらわにした低い声を出した。

「結婚して2年程は、家族カードで自由にお金を遣っていました。それが、3年目から急にです。これからは毎月7万円を渡す。その中でやりくりしてくれって言われたんです。食費・日用品も含めて、7万円ですよ!?」

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