ダメな恋の話 Vol.13

なぜかいつも男に振り回される女たちの実態とは。明日で最終話!「ダメな恋の話」全話総集編

どうしていつもうまく行かないのだろう。

気がつけばアラサーにもなり、恋愛ならいくつも重ねてきたはずなのに…。

なぜかいつも男に振り回される。逃げられる。消耗させられる。幸せとは程遠いダメ恋を繰り返してしまう。

一体、何がいけなかったのか。どこで間違えてしまったのか。

この連載では、自身のダメ恋を報告してくれる女性の具体例を基に、その原因を探っていく。

「ダメな恋の話」一挙に全話おさらい!

第1話:男の“火遊び”は発覚後の態度が要。ダメな女がやりがちな、NG対応とは

「彼…圭ちゃんの浮気が発覚したのは、2週間前のことです」

今回の報告者・茜は、そう言って小さく眉を顰めた。仕事帰りの茜は、白のブラウスにデニムのパンツスタイル。清楚で愛らしい雰囲気だが、その受け答えや話し方は仕事のできる女のそれだ。

ただ、時折瞳を泳がせる仕草にどことなく“弱さ”を感じる。男性から見れば“隙”とも言えるかもしれない。

『PLUS TOKYO』のバーカウンター。茜は頼んでいたジントニックを口に運び、一つ大きなため息をついた後、ぽつぽつと語り出した。

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第2話:「30歳の誕生日までにプロポーズして」切なる願いを無視された女が、それでも彼と別れない理由

駅前にも関わらず落ち着いた空気が漂うこの場所で、今回の報告者・村井千絵は静かにため息を吐いた。

白く透明感のある肌。穏やかで、一切の邪を感じない瞳。おっとりした口調で話す千絵は、間違いなく箱入り娘であると思われた。“ダメ恋”をしているようにはとても見えない。

しかし彼女がぽつぽつと語り出した内容は、結婚を望む30代の女性なら避けるべき、典型的なダメ恋パターンだった。

「彼も結婚を考えてないわけじゃないんです。ただ、もう少し先でもいいんじゃないかって。今は無理なんだって...」

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第3話:「ごめん。やっぱ無理だ…」付き合ってもすぐ男に別れを告げられる女の特徴とは

彼女はつい先日、付き合ってまだ1ヶ月も経たぬうちに、彼から別れを告げられてしまったらしい。

「最初はむしろ彼...ひでちゃんのほうが積極的だったんですよ。付き合おうと言ってくれたのも彼から。それなのに付き合った途端、どんどん連絡が減っていって」

そして最終的には「ごめん。やっぱ無理だ」と、一方的にそう言われたという。一体、優奈は彼に何をしたのか?そう尋ねると、彼女はふるふると首を振った。

「なんで振られたのか…?私にもよくわからないんです」

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第4話:「商社マンとか興味ない」リッチな経営者と付き合ってきた美女の恋が、いつもダメになる理由

今回の報告者・紗枝も例に漏れない。アパレルPRをしているというが、今日は仕事がないのだろうか。真っ青なリゾートワンピにサングラスを引っ掛けて登場した。

「この歳になって周りを見渡して思うんですけど…イケてる美人ほど独身のままなの。美人って言っても、そのへんにいる女子アナ風の女じゃないですよ。海外でも通用する、グローバル基準の美女ね」

紗枝は、まるで世紀の新発見をしたかのようにドヤ顔で語り始めた。

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第5話:「彼が愛してるのは妻じゃない。私です」日陰の立場でありながら、平凡女が不敵に微笑む理由

「結婚するつもりはありません」

『ザ・カフェbyアマン』で、今回の報告者・竹中有沙はさっぱりと言い切った。

彼女は損害保険会社のOLだ。エリア職、いわゆる事務職として働く彼女は今年で勤続15年。十分とは言えなくとも、女ひとり生計を立てることくらいはできる。すでに三軒茶屋にマンションも購入済みだというから大したものである。

「同期たちが結婚、出産、そして退職していくのをただ見守り続けてきましたよ」

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第6話:「私、淋しい…」一瞬で男をその気にさせる、“捨て犬系女”の秘策とは

「半年前は本当に辛かった。2年付き合った彼氏に突然フラれて。29歳からの付き合いだったし、もちろん私は結婚も考えていました。それなのに...。理由ですか?はっきり言ってはくれなかったけど別の女がいたのよ、絶対」

「酷い話でしょ」とため息をつく美紗子。しかしその表情に怒りは見当たらず、どこか他人事のよう。それもそのはず、美紗子には既に新しい彼氏がいる。「独りとか無理」な彼女は、元カレとの別れの後すぐに新たな拠り所を見つけたのだ。

だが美紗子は眉をハの字に困らせ、今にも泣き出しそうに瞳を潤ませた。

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第7話:「私の何がいけなかった…?」34歳女の結婚が、急に破談となってしまったワケ

「最初に結婚しようって言ったのは、彼の方なんです」

憤りを隠せないといった口調で、今回の報告者・吉川真子は重い口を開いた。

新丸ビル内にある『SO TIRED』。仕事帰りの真子が頼んだモヒートは、早々に空になろうとしている。

「あれは昨年のクリスマス。私と彼…知之が付き合いだして、ちょうど半年が経とうというタイミングでした」

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第8話:「君しかいない」は嘘だったの?付き合った後に立場逆転されてしまう女の特徴

幼い顔立ちで、可愛らしい雰囲気の未央。しかしどうにも疲れているように見えるのは、ホテル勤務の早番を終えた後だから…だけではなさそうである。

「彼…一樹とは付き合って2年になります。フリーカメラマンの彼が私の勤めるホテルに撮影に来て、その際にアテンドしたのがきっかけで」

だが最初、未央は一樹に興味を抱かなかったという。

「私が好きなのは犬顔なんです。わかります?犬顔。そうですね、芸能人でいうなら山崎賢人みたいな感じ。でも一樹はぜんぜん犬顔じゃなくて…なんていうかゴリラ系?(笑)とにかく、外見が全然好みじゃないんです」

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第9話:「私は召使じゃない…!」最高の女だと絶賛される美女が抱く、根深い鬱憤

不動産会社で役員秘書をしているという彼女は、柔らかなベージュのワンピースを着ている。ストレートの長い髪をバレッタで留め、一粒ダイヤのピアスがまたとても清楚である。好感度抜群。彼女を形容するなら、その一言に尽きる。

ダメ恋をしているような女性には決して見えないのだが、茜は今、27歳から3年付き合った、2歳年上の商社マンの彼氏と別れを考えているというのだ。しかも、プロポーズまでされているというのに。

「キティをお願いします」と店員に告げたあと、彼女は静かに語り出した。

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第10話:友人は皆セレブ婚なのに彼氏は低収入。生活レベルを下げられぬ女が出した結論とは

「彼…聡とは大学時代からだから、もうかれこれ10年以上。間に何度か別れてはいるんですけど、気がつけばまた一緒にいるんですよね。最後に戻る場所っていう感じで」

大学時代からの付き合いで、10年間なんだかんだで男女の関係を続けてきたという二人。お互い30代になり、結婚を考えても良さそうなものである。ところが恵里奈はきっぱりと断言した。

「いえ、彼と結婚する気はありません」

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第11話:男から必要とされるのが生きがい。欲望を止められぬ女が、婚約中に犯した過ち

「本音を言ってもいいですか?正直、幸せを感じたのはプロポーズされた瞬間がMAXでした。そのあと実際に話が進み始めると、結婚が現実として迫った気がしたというか…先が見えてしまった感じがして…」

そしてとても婚約中とは思えぬ言葉を小声で呟くのだった。

「これから一生、彰久だけなんて…私、耐えられるのかな」

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第12話:「どの男も物足りない…」元・夫を超える男を探し求める、バツイチ女の苦悩

声を潜めながら、美恵は自身が辿ってきた“ダメ恋”を告白してくれた。

「離婚理由は…ひとことで言うと“レス”です。結婚生活は3年足らずでしたが、夫婦生活があったのは最初の1年だけ。その後の2年はまったく。…2年間、たったの1度もなかったんですよ?」

大きな目をさらに見開き、同意を求める美恵。そうして小さくため息をつくと、色っぽい伏し目でこう呟くのだった。

「私だって女です。他の男性に目が行くのも仕方がないでしょう?」

第12話の続きはこちら

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