買い物は、魔法だ。
女は買い物という魔法を使って、“なりたい自分”を手に入れる。
ならば、どれだけ買っても満たされない女は一体何を求めているのだろう―?
32歳にして年収1,200万円を稼ぐ紗枝は、稼いだお金を存分に買い物に使う「カッコイイ女」のはずだった。
しかし、紗枝の向上心にも似た物欲は恋人・慎吾とのいさかいをキッカケに徐々に歪み始めた。
超富裕層の個人投資家・喜多川に押し付けられた超高級腕時計が招いた誤解によって、紗枝は慎吾から別れを告げられてしまう。
慎吾を失った悲しみから浪費を肯定してくれる喜多川の元へと向かった紗枝は、与えられたカードで好きなだけ買い物をすることを許されるが…。
紗枝の欲望の、行き着く先は?
「紗枝さん、最近どうしちゃったんですか?なんだかすっごく綺麗になりましたよねぇ」
ランチをテイクアウトするため『クリスプ・サラダワークス』へと連れ立つ道中、後輩のエミちゃんが紗枝の頭からつま先までを舐め回すように見て言った。
喜多川の財力を自由にするようになって約2週間。......
この記事の続きは月額プラン会員への加入、
またはアプリでコイン購入をすると読めます
またはアプリでコイン購入をすると読めます
この記事へのコメント
これだけいろんなものをもらえてるんだから、ある意味パパ活以上だと思います😅
小説だから仕方ない・・・