2019.01.23
華麗なるアラフォー妻たち Vol.120代、30代の頃とは比べ物にならないほどの悩みを抱える、東京のアラフォー妻たち。
肌や髪の衰えだけではない。夫との関係、子育ての苦悩、女としての様々な葛藤…。
だが、彼女たちには、強さがある。若い時期を貪欲に生き、濃厚な時間を過ごしてきたからこそ、小さなことではくじけないのだ。
華やかな世界の裏で繰り広げられる、アラフォー妻たちのリアルな日常を、少しだけ覗いてみようー。
<今週の華麗なるアラフォー妻>
名前:真由子
年齢:39歳
職業:専業主婦、娘一人
夫の年収:3,000万円
家:渋谷区のコンシェルジュ付き低層マンション
年収3,000万円の夫を手にした、真由子の華麗なる日常
ー私は、人よりも恵まれている。
毎朝起きるたびに目にするすべてのものが、私にそんなことを思わせてくれる。
この家の中は、私が時間をかけて集めた"ときめく"ものだらけ。
たとえば、眠りから覚めて一番に目に入る、フレンチシックなピローケース。カーテンの色も、寝室のインテリアとバッチリ合っている。ベットカバーも、シーツも、全てが私のお気に入りだ。
午前5:30。
中学2年生になる娘のお弁当を作るため、まだ薄暗い部屋でガウンを羽織り、ウォークインクローゼットを開けた。
YOKO CHAN、FOXEYなどのお気に入りの服たちに、厳選して購入してきたシャネルやセリーヌ、フェンディのバッグ。今日は私の39歳のバースデーだ。今夜のディナーには何を着て行こうかと、お気に入りのコレクションをうっとり眺めた。
まだ眠っている夫を起こさないようにそっと着替え、長い廊下の先にある広いキッチンへと向かう。
「お願い。どうしても、アイランドキッチン付きの家がいいの」
6年前。当時33歳だった私は、ずっと前から抱いていた、料理教室を開きたいという夢を実現するため、必死で夫を説得した。
だが引っ越してきて1年後には、娘の中学受験のサポートが始まってしまい、その夢をすっかり忘れてしまう。
それでも私は満たされていた。
無事に私立の中高一貫校に入った娘のために、毎日こうしてお弁当を作る生活にも、心から満足していたはずだった。
この記事へのコメント