東京は、未婚率全国1位の独身天国。
人に深入りせず、きちんと自己防衛し、常に楽しさを求めること。それを守れば、この街では例えパートナーがいなくても毎日を楽しく生きられる。
しかしそんな刹那的な楽しさだけでは、満足できないこともある。私たちは時として、心の底から人との愛や絆を渇望するのだ。
「誰も人を好きになれない」と悩む倉松美佳・30歳もそのうちの一人。
昔は、もっと簡単に人を好きになっていた。
愛することなんて、当たり前のようにできていた。
でもいつからだろう・・・?
恋をすることがこんなにも難しくなったのは。
この東京砂漠で、果たして本物の愛は見つかるのだろうか―?
美佳とバーで出会った祥太郎も、お金を持ったが故に、愛を見つけられないでいた。そんな中、美佳の行動に変化が現れ始める・・・?
「ではみんな揃ったところで、自己紹介始めようか」
「は〜い、ハイハイ!僕から行きます!今回の幹事を務めております坂下将吾、30歳独身です」
金曜20時、私は友達が誘ってくれた食事会に参加していた。
今日の参加者は男性3名、女性3名。今日の食事会も“人数を揃えないとダメ”......
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この記事へのコメント
次郎さんとの会話でじんわり温かい気持ちになったみたいに書いてありましたが、それも十分ときめきのひとつなんじゃないですかね( ; ; )