
「あなたはもう、庶民じゃないでしょ?」結婚してセレブ妻の仲間入りした女の心をエグる、ママ友の一言
あなたが港区界隈に住んでいるならば、きっと目にしたことがあるだろう。
透き通るような肌、絶妙にまとめられた巻き髪。エレガントな紺ワンピースに、華奢なハイヒール。
まるで聖母のように微笑んで、幼稚園児の手を引く女たちを。
これは特権階級が集う「港区私立名門幼稚園」を舞台にした、女たちの闘いの物語である。
麻布十番在住の菱木悠理は、作家の夫・邦彦の願いで娘の理子を名門幼稚園に入れることになった。
痛烈な嫌味を受けて、高輪妻に啖呵を切ってしまい、母親たちの中で孤立していた悠理だったが、妻たちから夏休みのハワイ集合に誘われる。
ハワイで偶然にも悠理が目にしたのは、政界名門妻・東郷綾子と、芝浦妻リサの夫・遠峯涼真の密会現場であった。
一方、幼稚園の母親たちに届いた一斉メール。そこには、悠理の夫・邦彦の不倫報道が。
風紀を乱すとして退園を迫られる悠理。夫と対峙するも、報道は誤解であり、悠理には母親業をもっと楽しんで欲しいという言葉に、悠理は部屋を飛び出した。
―また、いる!きっと週刊誌の記者だ…!
幼稚園の前で、悠理の足はすくんだ。つないだ理子の小さな手を、ぎゅっと握る。
門から少し離れたところに止まった黒い車に、明らかに幼稚園にそぐわない雰囲気の男が乗って、こちらを伺っていた。
そして同じタイミングで悠理に気がついたの......
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この記事へのコメント
こういう、庶民にはかけ離れた設定の方が面白く、スカッとストレス解消にもなるので続けて欲しかったです!