美しいひと Vol.9

どうしてあんな普通の女が…?誰もが惚れるモテ男を射止めた“中の上の女”の正体とは

美人は不美人より、生涯で3億円の得をする。

容姿にコンプレックスを抱いていた美咲麗華は、大学時代に学年一のモテ男・平塚勇太に恋をし、あっさり失恋したことである決意を抱く。

−“美しさ”を金で買い、人生を変えてやる−

社会人となり整形で“美人”の仲間入りを果たした麗華は、ハイスペ美男子の俊介から言い寄られちやほやされ調子に乗る。

そんな中、大学時代からの親友・大山恵美を通じてついに初恋の彼・平塚くんと再会

しかしその場で平塚くんに彼女がいることを知った麗華は、傷心のまま俊介の元へ走り、彼からの告白を受け入れるのだった。

だが心の中では初恋の彼を忘れられない麗華。ある日、同僚の花音が持っていた平塚くんの彼女の写真を見てしまう


私の方が綺麗なのに…


「ではまず、うつ伏せになって頂けますか」

ほんのりと漂うアロマを吸い込みながら、私は温められた、ふかふかのベッドに横たわる。

青山にある紹介制のエステサロン。同僚の花音に紹介してもらって以来、私は月1〜2回のペースでここに通っている。

インディバを照射したりリンパマッサージを受けたりと、メニューはその都度、私の身体に必要なものを担当のスタッフがオススメしてくれる。

もちろん安くない金額だが、顔だけ美しくなってもスタイルが微妙では意味がない。

銀座ブティックでの仕事は立ち仕事でもあるし、“美しい女”でい続けるためにはスタイル維持にかける費用も必要経費なのだ。

本来であれば、リラックスできる至福の時間のはず…しかし私の頭に浮かぶのは平塚くんの彼女、“岸さゆり”の顔だった。

あの日、花音が差し出した写真を見て、私は思わず「え?」と声をあげた。

平塚くんほどの男が付き合う相手なのだから、どれほどの美人なのかと思っていた。

それなのに岸さゆりは、はっきり言って十人並みの“普通の女”だったのだ。

【美しいひと】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo