TOKYO麺’Sコレクション 2013AW Vol.7

啜れば、誰もが陶然となる 官能的な香味

トリュフ蕎麦 時価(コース¥25,000~の一品で応相談)

江戸に開業した一軒の蕎麦屋が、創意で生んだ更科蕎麦。艶めく白さと淡麗な香味、喉越しの良さが個性で、季節素材の色や香りを打ち込んだ変わり蕎麦もまた魅力的。本家筋の流れを汲むこの店が供する驚愕の逸品がトリュフそば。トリュフをこれでもかと打ち込み、薬味(!?)にもたっぷりのスライス。ひと口、啜れば豊潤な香りが鼻を駆け抜ける。

考案した中島潤氏曰く、「翁を育ててくださった、おふたりの美食家の助言で」誕生とのこと。さる音楽家は「世界三大珍味と蕎麦を合わせたい」と言い、もうひとりは「たまたま店にあった(笑)」トリュフでの挑戦を促した。更科の甘汁にバターは中島氏のアイデアで、コクをまとった蕎麦は官能的ともいえる味に。食べる誰もが恍惚の表情を浮かべるのだ。「最も美味しい食べ方と言う方も」。いつの時代も逸品誕生には偶然を必然に変える職人がいる。

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