大正8年創立の蕎麦屋であえてのチョイスが上原ツウ
『朝日屋』の中華そばとミニカレーライス
洒落たカフェや飲食店がほとんどなかった頃から、静かな住宅街に佇む老舗の蕎麦屋がある。雄飛さんは、高校時代から友人と学校帰りに立ち寄っていたという。
「長いお付き合いになります。ミュージシャンになってからは、よくスタジオに出前をお願いしていました」。
地下に製麺室を構え、取り扱う麺はすべて自家製だが、雄飛さんが選んだのは、なんと蕎麦ではなかった!
「沢山のメニューの中から僕がおすすめするのは、中華そばとカレーのセット。お蕎麦屋さんでなぜ?という組み合わせですが、この店の魅力は蕎麦だけにあらずとお伝えしたくて!
オーソドックスな醤油味の中華そばは、いわゆる〝蕎麦屋の…〞という感じではなく、しっかり中華!それに合わせるのは、王道ともいえるニッポンのカレー。この組み合わせが嫌いな人はいないでしょう?」
ほかにも、色々食べたい派の欲を満たすミニコンビの充実ぶりは凄い。出前ではなく店内で食べていくならば、多様な組み合わせに対応してくれる。
「ここまでレパートリーが豊富なのは助かりますね。こだわりの強いミュージシャンたちでも、各々好きなものを頼めますから。年季の入った佇まいは、味があっていいでしょう。貸し切って忘年会をしたのもいい思い出です」。
どこか懐かしさを感じる味わいと、家族経営ならではのほっとするような雰囲気が漂うこのお店。ご主人の祖父が新宿で創業し、上原に移転したのだという。
老舗蕎麦屋は、上原の大人たちを今日も魅了しつづけている。
上質で温かみのある夜が、上原にはある。
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