高学歴女子の遠吠え Vol.10

「真剣にお付き合いして欲しい」結婚向きエリート男からの超ド直球告白を素直に喜べぬ、28歳女の苦悩

―なんで“にゃんにゃんOL”を選ぶの!?

ハイスペ男子の結婚式で、こう思ったことのある高学歴女子は多いのではないだろうか。

お嬢様女子校から東大に入り、コンサルティング会社でマネージャーになるべく仕事に邁進している大西夏希(28歳)もその一人。

一流大学に入り、一流企業で仕事を頑張ってきた自分は、婚活なんかしなくても自然と結婚できるはず ……。

そう思っている夏希が、結婚できない本当の理由とは―?

同じ会社の武田に、キャリアと家庭の両立に悩んでいると打ち明けられた矢先、ゼミの同窓会では、「弱みを見せられる関係じゃないと、結婚生活を続けるのは大変」というハイスぺ男子の本音を聞き、武田のことを意識しだす。

また、友人の留美に「傷付かないで恋愛はできない」と力説されたり、幼馴染の千春の傷付く覚悟をして幸せになろうとする姿に感化され、徐々に夏希は変わり始めていた。


サロンを出た夏希は、夏の終わりとは思えない強い太陽の日差しに手をかざし、満足気な表情を浮かべた。

ここ数年マツコネイル一辺倒だったが、留美が何気なく言っていた「苦手な色は顔から離れたアイテムだと取り入れやすい」というテクニックを取り入れ、ピンクのフレンチネイルに挑戦してみたのだ。

キラキラと乱反射するラインストーンが施された指先を躍らせ、憲二からのLINEを確認する。

憲二は大学の同級生の弁護士だ。ゼミは違うが直樹と仲が良く、学生時代から顔は見知っていた。

夏希の会社と同じビルにオフィスを構える大手弁護士事務所で働くようになり、時折ランチするようになったのだ。

と言っても色っぽい会話は一切無く、お互いの仕事の話を聞くのに終始している。文字通り、異業種交流会と言えよう。

そんな憲二が、思い詰めた表情で「女の子を紹介して欲しい」と言ってきた時は驚いた。どうやら、直樹から散々奥様の愚痴を聞かされ、お食事会での出会いに懐疑心しか抱けなくなってしまったらしい。

学生時代、勉強ばかりしてきた自分には、到底女子の本性など見抜ける術もなく、とにかく性格の良い子と出会うには、友人の紹介が確実だと思ったと切々と憲二は訴えてきた。

確かに、朋子という女の本性を知り、夏希も衝撃を受けたばかりだ。

そんな時、人の為に何かしら行動できる人は立派という武田の声と共に、千春の顔が思い浮かんだのだ。

…この二人、合うかもしれないわ―。

しかし、千春は傷心の身である。慎重に場を設けなければ…と憲二と日程の調整をするのだった。

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