高学歴女子の遠吠え Vol.6

年収1,000万円の男性を見つけるよりもハードルが高い、高学歴女子の結婚相手の条件とは?

―なんで“にゃんにゃんOL”を選ぶの!?

ハイスペ男子の結婚式で、こう思ったことのある高学歴女子は多いのではないだろうか。

お嬢様女子校から東大に入り、コンサルティング会社でマネージャーになるべく仕事に邁進している大西夏希(28歳)もその一人。

一流大学に入り、一流企業で仕事を頑張ってきた自分は、婚活なんかしなくても自然と結婚できるはず ……。

そう思っている夏希が、結婚できない本当の理由とは―?

同業者のマリから誘われたクルージングでの出会いに期待するが、ミスコン美女軍団に圧倒され、自分の市場価値を見誤っていたと落ち込む。

無意味なお食事会を断り港区お爺さんで傷を癒そうとする夏希に、幼馴染の留美は「一見、無駄に思えることでも価値があったりする」と諭すが…?


…グループディスカッションなんて気が重いわ。

夏希は“ダイバーシティ研修”なるものを受けるため、セミナールームで資料に目を通していた。ここ数年、全社をあげて取り組んでいるテーマらしいが、夏希はこういった概念的な研修に参加するのは初めてで、あまり気乗りしないでいた。

しかし、全ては昇進の為だ。

先日、マネージャーとの年初の面談があり、今年度こそ昇進を目指すにあたり「視野の広さと柔軟な思考力」が必要だとフィードバックを受けたのだ。自分の専門分野の知識量や、論理的思考能力について指摘されたのでは無く、抽象的なことを言われたので戸惑ってしまった。

今までの自分だったら、憤って、せっかくのフィードバックを活かそうと思わなかったかもしれない。

しかし、留美からも似たようなことを言われたのが気になっており、一見、何の役に立つか分からない研修を受けてみることにしたのだ。

研修内容の難易度よりも、慣れないことをするため緊張していると「隣の席、良いかな?」と聞き覚えのする声がした。顔をあげると武田が困ったような表情をして立っている。

周りを見渡すと、既にセミナールームは埋まりかけていた。夏希は慌てて、隣の席に置いていたゴヤールの鞄をどけながら、一緒にグループディスカッションをすることになるのではとハラハラする。

しかし武田は、そんな夏希の心配をよそに、「ありがとう」と言い、飄々と隣に座るのだった。

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