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恋と友情のあいだで~廉 Ver.~ Vol.9

「妻への罪悪感は、ない」婚外恋愛に溺れた商社マンの、身勝手な欲望と小細工

−なぜ今、思い出すのだろう?

若く、それゆえ傲慢だった同級生・相沢里奈の、目を声を、ぬくもりを。

これは、悪戯に交錯する二人の男女の人生を、リアルに描いた“男サイド”のストーリー。

“商社マン”となった一条廉モテを堪能する日々を送った末、3歳年上の美月と結婚。シンガポールで新婚生活をスタートさせる。

一時帰国中、廉は里奈に誘われ2人で食事をする。“友達”を保つふたりだが、しかしこれをきっかけに連絡が密になっていく。

そんな中、大学サークルの10周年パーティーが開催され、廉と里奈は揃って出席する。

そしてついにふたりは会場を抜け出し、ホテルで密会するのだった。


元カノ・結衣が目にしたもの


−…どういうこと?

人目を避けるようにして会場を出て行った廉を、結衣は見逃さなかった。

誰にも声をかけず、まるでお手洗いにでも行くかのような素ぶりではあったが、その横顔には焦りとも興奮ともつかぬ表情が浮かんでいた。

−まさか。

すぐにピンときて、会場を見渡す。......


この記事へのコメント

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結衣、自分で正義感からやったって正当化しようとしてるあたりがあまり好きじゃないかも。
ただ単に、囃し立てた方が面白いからで良くない?笑
2018/08/22 05:2699+Comment Icon10
No Name
結衣だったかー!名前すら忘れてた(笑)
2018/08/22 05:1699+Comment Icon6
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出た、「そんなつもりじゃなかった」。誘ったのはリナで、僕じゃない。ほんっと卑怯未練なクズ男!
2018/08/22 05:3299+Comment Icon9
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恋と友情のあいだで~廉 Ver.~

−なぜ今、思い出すのだろう?

若く、それゆえ傲慢だった同級生・相沢里奈の、目を声を、ぬくもりを。

あの頃の僕らは未完成で、足りない何かを探しては傷つき、欲することに夢中だった。

だから気づかずにいたんだ。ずっとそばにあった、かけがえのないものに。

持ち前の器用さと明るい性格で、比較的イージーに人生の駒を進めていく一条廉。

しかし東京は、平穏な幸せを簡単に許してくれない。

運命の悪戯が、二人の男女の人生を交差させる。これは、“男サイド”を描いたストーリー。

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