恋と友情のあいだで~廉 Ver.~ Vol.8

「もう、夫とはしたくない…」 友達だった既婚男女が、不適切な関係に陥るまで

−なぜ今、思い出すのだろう?

若く、それゆえ傲慢だった同級生・相沢里奈の、目を声を、ぬくもりを。

これは、悪戯に交錯する二人の男女の人生を、リアルに描いた“男サイド”のストーリー。

“商社マン”となった一条廉モテを堪能する日々を送った末、3歳年上の美月と結婚。シンガポールで新婚生活をスタートさせる。

日本への一時帰国中、里奈に誘われ2人で食事へ出かけた廉。その場では“友情”を保ったふたりだが、それをきっかけにして次第に連絡が密となる。

グランドハイアット東京で結婚式を終えた廉は、再びシンガポールへ。しかしなぜか子づくりを急ぐ美月に冷めた思いを抱いてしまう。

そんな中、大学サークルの10周年パーティーが開催されることになった。


「ねぇ。戻り、どうしても日曜になる?」

ベッドルームで荷造りする僕に、美月がそっと、扉の隙間から問いかける。

−またか。

彼女から戻る日を確認されるのは、これでもう3回目。

言い方自体は遠慮がちであるものの、どこか非難が含まれている気がするのは…僕にやましさが......


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