−なぜ今、思い出すのだろう?
若く、それゆえ傲慢だった同級生・相沢里奈の、目を声を、ぬくもりを。
これは、悪戯に交錯する二人の男女の人生を、リアルに描いた“男サイド”のストーリー。
“商社マン”となった一条廉はモテを堪能する日々を送った末、3歳年上の美月と結婚。シンガポールで新婚生活をスタートさせる。
日本への一時帰国中、里奈に誘われ2人で食事へ出かけた廉。その場では“友情”を保ったふたりだが、それをきっかけにして次第に連絡が密となる。
グランドハイアット東京で結婚式を終えた廉は、再びシンガポールへ。しかしなぜか子づくりを急ぐ美月に冷めた思いを抱いてしまう。
そんな中、大学サークルの10周年パーティーが開催されることになった。
「ねぇ。戻り、どうしても日曜になる?」
ベッドルームで荷造りする僕に、美月がそっと、扉の隙間から問いかける。
−またか。
彼女から戻る日を確認されるのは、これでもう3回目。
言い方自体は遠慮がちであるものの、どこか非難が含まれている気がするのは…僕にやましさが......
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この記事へのコメント
自分のことのようにドキドキする
続きが気になりますね!
それにしても、美月…
残念。
ってか、一緒に帰国すればいいのに。
と急に思いました。甘酸っぱい関係といっても所詮不貞行為ですし。
あと、、美月がこっそり日本にいそう…