ポイズン・マザー Vol.3

2つ年下の大好きな彼から“結婚”を前提とした同棲の提案。有頂天になった女に忍び寄る、黒い影

「親を大事にしろ」

人はそう、口を酸っぱくして言うけれど。
生まれてくる親を、子は選べない。

名誉や金にすがった親の“自己愛”の犠牲となった、上流階級の子どもたち。

代々続く地方開業医の娘として生まれた七海(31)も、そのうちの一人であった。

父の死をきっかけに、母は本性をあらわした。そんな母との関係に苦悩する女の、“幸せをかけた闘い”が幕をあけるー。


父の死後、少しずつ様子がおかしくなっていく七海の母・真由美

一方、七海はベンチャー企業を経営する諒太(29)と出会い、二人は恋に落ちる。幸せの真っ只中、唯一の気がかりは「七海の結婚に全てを賭けている」と言った母の発言であった。


土曜日の朝。ベッドの中で目を開けると、コーヒーの香りが、少し開いたドアから漂ってきた。

スマホを見ると、時刻はAM9:30。今日のように実家に泊まる朝は、いつもだったら母のかけるダイソンの大音量で、もっと早い時間に目が覚める。この時間まで眠れるのは、いつぶりだろうか。

私......


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