行列に並んでも体験したいと思える蕎麦がある
『蕎麦きり みよた』
表参道交差点からほど近い、青山通り沿いの一画に、いつ通っても老若男女が行列をなす店がある。
いつなら並ぶことなく入れるの? と、巷で俄かに話題となっているこちらは、某大手蕎麦チェーンが手掛ける〝大人の蕎麦屋〞だ。平日でも近隣で働く人でできた、長蛇の列は夜まで途絶えることが無い。10時台や16時頃が狙い目だとか。
雄飛さんもこちらの常連のひとり。
「3年以上前のオープン当初から、どの時間に行っても行列がなかったことがない、人気が衰えない一軒。 青山的なこじゃれた外観だけど、かけ蕎麦が500円からという手軽さや、すきっと気持ち良い白木のカウンター席。気軽に入れるので、またたく間にお気に入りの一軒に」。
なかでも、雄飛さんのおすすめはこの「天もり板せいろ御膳」だという。900円とは思えない満足感があるのだという。たしかに、たっぷりの板そばの脇には、彩り豊かな野菜天婦羅と、ご飯が付いている。
「御膳に付く炊き込みごはんも、季節ごとに替わるので楽しみのひとつになります」と雄飛さん。
毎朝、自社工場から届けられる打ちたての蕎麦は、喉越し抜群。そば粉は、玄そばから殻の部分を覗いた“ぬき実”を丸ごと挽いた「抜きぐるみ」を使用している。
蕎麦本体の強い風味が特徴で、クセになってしまう客も多い。
「蕎麦はもちろんですが、天婦羅も必食。食べ終わった後も嫌な油っぽさが無いんです」。
雄飛さんの言葉にもあるように、この店の揚げ油にはなんとオリーブオイルがブレンドされている!そのおかげで、しつこさも無く軽やかな天婦羅が実現するのだ。
細かなところにも青山らしさが感じられる。
定番の人気メニューはもちろんチェックしたいが、季節ごとに変わるバリエーション豊かな限定メニューも必見!“限定”というフレーズに惹かれて、女性客のオーダー率が高いという。
サクッと食べたいビジネスマンから、オシャレなアパレル系おひとり女子などの心を掴んでいて、客層も幅広いのだ。
「行列に並ぶのだって前菜として楽しみましょう!」と話す雄飛さんを見習って、この人気店には覚悟の上で望みたい。
「青山の夜」を体験してこそ大人です!
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