
外銀女子:「お嬢様には負けない」生まれも育ちも関係ない“外銀”で下克上を狙う、27歳女の野望
たまたま裕福な家庭に生まれただけ。
たまたま容姿に恵まれただけ。
そんなのちっとも羨ましくなんか無い。
“生まれつき勝ち組”だなんて胡座をかいていられるのは、今だけよー。
そう言って不敵な笑みを見せるのは、誰もが認める努力の女・佐藤直子(27歳)。
地方の下流家庭出身である直子は、猛勉強の末に東大合格、卒業後は外資系証券会社に入社。独力でアッパー層に仲間入りした「外銀女子」である。
東京で最後に笑うのは恵まれた女?...それとも、努力の女?
7時出社、23時退勤。
朝から晩まで分刻みで詰め込まれるコール、ミーティング。
貯蓄額は毎月100万円単位で増えるが、使う時間は無い。
それが“外銀女子”である直子の日常だ。
「何でそこまでモーレツに働くの?」
そう尋ねられるとき、直子はいつも営業スマイルでこう答える。
「結果が出るのが楽しいので」
これは、あながち嘘ではない。しかし100%真実というわけでもない。
直子が“外銀女子”を続ける理由。それを語るには、彼女の27年間を振り返る必要があるだろう。
地方の下流家庭に生まれ育った直子。
“自分の人生を変えられるのは自分だけ”と早々に悟り、猛勉強の末に東京大学合格を果たした。
経済的な問題で塾にも行かせてもらえなかったため、独学で掴んだ未来への切符である。
東大卒業後は、生まれも育ちも関係ない“実力主義”に惹かれて外資系証券会社に入社。
自らの稼ぎで広尾の高級マンションに暮らす直子は、ついに東京アッパー層へ仲間入りしたと言っていいだろう。
しかしハイソサエティでの生活は同時に、直子にあることを知らしめた。
直子が努力に努力を重ねてようやく掴み取った“成功”を、いともたやすく、大した努力もせずに、生まれながらに手中に収める女がいることを。
この記事へのコメント
もう二度と戻りたくない世界ですね。