駐妻【ちゅうづま】―海外駐在員の妻。
数多の平凡な妻の中で、一際輝くステータス。それは期間限定のシンデレラタイム。 そして普通の女に与えられた「劇薬」。
共通点はただ一つ、夫について、海外で暮らしていること。
駐妻ワールド。そこは華麗なる世界か、堅牢なる牢獄か。
夫・彬の赴任に伴い、タイ・バンコクに来た里香子。駐妻たちのマウンティングに意気消沈しかけるも、バンコクで働く友人ケイと、同じく駐妻の雪乃に励まされる日々。
里香子は、念願の昇進を果たした夫・彬に言われた言葉がきっかけで、家を飛び出してしまう。そしてバッタリ会った駐妻仲間のさりげない優しさに触れるうちに、頑なで未熟だった自分の一面を自覚するのだった。
一方、友人の雪乃は、夫・仁志が「女連れで空港にいた」とケイからの目撃情報が入ったことをきっかけに、夫の女遊びを知ってしまう。
そしてその頃、独身のケイはー。
「ありがとうございました、またよろしくお願いしますね」
ケイは豪奢なスパのエントランスで、会社の車に乗り込む2人の駐妻を笑顔で見送った。
ドライバーで恋人のアナンは、ケイに嬉しそうに目配せしてから、後部座席のドアを慎重に閉める。そして小走りで運転席に戻ると車を発進させた。......
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この記事へのコメント
まだ他にいい人がいるのに・・という思いが捨てきれない。
私はもう40代も後半になり、年収も1,000万円を軽く超えるまでになったけど、5年間一緒に住む私の彼は年収300万円にも届きません。しかし働き者でとても優しく、私を大事にしてくれています。このコメントを読んで、彼をお金目当てだと思う人もいるでしょうが決してそうではなく、お互...続きを見るい足りないものを補い合ってる関係です。もちろん周りにも自信を持って紹介できます。
でもそれはこの年齢になったからだと自分でも思います。
してるわけではなくて結構好きw
嫉妬はしちゃうよなぁ…
今は、仲間の二人が「あっち側」に行って、余計にモヤモヤするのはお察しします。はよ自分自身も軌道修正したらよいのに。