ふぞろいな駐妻たち Vol.7

「全てを手放して貴方についてきたのに…」元キャリア妻の苦悩と、ついに壊れ始めた駐在夫婦の仲

駐妻【ちゅうづま】―海外駐在員の妻。

数多の平凡な妻の中で、一際輝くステータス。それは期間限定のシンデレラタイム。 そして普通の女に与えられた「劇薬」。

共通点はただ一つ、夫について、海外で暮らしていること。

駐妻ワールド。そこは華麗なる世界か、堅牢なる牢獄か。

夫・彬の赴任に伴い、タイ・バンコクに来た里香子駐妻たちのマウンティングに意気消沈しかけ、会社の奥様会でも違和感を覚えるが、バンコクで働く友人ケイと、同じく駐妻の雪乃に励まされる日々。

一方、友人の雪乃は、夫・仁志が「女連れで空港にいた」とケイからの目撃情報が入ったことをきっかけに、夫の女遊びを知ってしまうのだった。

そして里香子も、念願の昇進を果たした夫・彬に言われた言葉がきっかけで、ついに抑えていた感情があふれ出す―。


「私は、友達もキャリアも全部東京に置いてきたのよ、前と同じでいられなくて当たり前じゃない…!」

気がついたときには、里香子は声を荒げ、そう口走っていた。

昇進の報告とともに彬の口から放たれた、「東京にいた頃みたいに頑張れ」という言葉。その無神経な一言に、里香子の自制心は軋......


この記事へのコメント

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私も彬が理解できません。自分だったら泣きじゃくっているにもかかわらず、そんな冷たい態度取られたらかなり折れます。
2018/06/28 05:5399+返信24件
No Name
これ、一番好きな連載なのだけれど、あきらのキャラクターがよくつかめません。とりあえず自分だったらこの言い方無理だな…ずっとりかこが自分を見下してると思ってきたみたいな言い方ですよね。卑屈なのはあきらかなと思います。
2018/06/28 05:1299+返信3件
No Name
私はあきらの気持ちも、りかこの気持ちも理解出来る気がします。
あきらを擁護するつもりもないですが、きっとあきらは、りかこになんでも話して、助言を仰いできたのかなと。だから、りかこにもそうして欲しかったのかなと。
りかこはもう少しあきらに他愛ない日常に感じたことを話したり、そのなかで「私頑張ってる?」と言葉に出して聞いていれば良かったかなと思います。駐妻ではないけれど、私もキャリアや友人と離れて、転
勤族の主人と結婚して、子供に振り回されてると、時々無性に承認欲求に駆られます。その時に、主人に「私頑張ってるよね?」と聞いて、「よくやってくれてる」と言われると、ほっとする自分がいます。
あきらだけでなく、日本人の男性は口に出して妻を誉める機会は、本当に少ないからこそ、女性が自分から誉めて!とアピールすることで不満を解消することも、理解ある奥さんだけでいること以上に大事なのかなと思いました。
2018/06/28 06:1699+返信3件
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