その翌日、日曜日のことです。
私は、近所の『MARUICHI BAGLE』で買ってきたフルーツベーグルサンドの朝食を、のんびり楽しんでいました。
すると、大学時代の友人からひさしぶりに電話があり、その日の夜のお食事会に誘われたのです。体調不良で来られなくなった別の友人のピンチヒッターとして急遽呼ばれたようでした。
―早速ご利益…?!まさかね…。
あまりのタイミングの良さに、さっそく期待してしまう単純な自分に呆れつつ、私は“縁結びの糸”をワンピースのポケットに潜ませて、ひさしぶりのお食事会に出かけました。
そこで出会ったのが、現在の夫である徹です。
お食事会のお相手は、外資系証券会社に勤める、いわゆる外銀エリートたち。
その日いた4人の男性メンバーの中で、徹は一番目立たない、おとなしい印象だったのですが、私にはなぜか彼だけが際立って、まるで浮き上がっているかのように見えたのです。
不思議な力に導かれるように、思い切って自分から彼に話しかけてみると、はじめて会ったとは思えないほど話が弾んで驚きましたね。
徹は、その地味な外見からはまったく予測できませんでしたが、実は同期の中で一番の出世頭で。
1年で人の数年分の年収と同じ額を稼いでいるにも関わらず、驕った態度は一切なく、堅実に生活している様子も好印象でした。
私たちはその日のうちにすっかり意気投合し、数回のデートを重ねたのち、正式に交際を開始。
そして付き合い始めて半年でプロポーズされ、スピード結婚の運びとなったのです。
ちなみに…
実は、徹にプロポーズされる一週間前、一時帰国していたカメラマンの元カレに、仕事関係のパーティーで偶然再会したんです。
あれほど恋焦がれた人でしたが…
私を見つけた瞬間、私を傷つけたことなんてすっかり忘れたかのように、へらへらと薄ら笑いを浮かべて話しかけてくる図々しい態度に、私の心はすっかり冷たくなりました。
残念な再会でしたが、逃げ回っていた彼と直接対峙できたことで、私はようやく彼との関係を完全に終わらせられたのだと実感できました。
あとになってある人から「縁結びの神様は、良縁を結んでくださるだけじゃない。もつれた人間関係の糸があれば、それを解きほぐしてくださるのよ」と聞きました。
縁結びの神様は、きっと私が徹との結婚を決める前に、私と元カレとの間でこんがらがったままだった糸をほどいてくれた…
きちんと気持ちの整理ができた後だったからこそ、私は徹からのプロポーズを1ミリの迷いもなく受けることができたのだと、心から感謝しています。
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私の運命を明るく照らしてくれた【出雲大社東京分祠】は、いまでも、そしてこれからも、私にとってどこより特別で大切な場所です。
子どもが欲しいと思ったときも、幼稚園受験の前も、もちろんお参りさせていただきましたよ。だって子どもを授かることも、学校との出逢いも、すべてがご縁ですからね。
そういえば、私の親友で人気料理家の奈々にも、仕事を成功に導いてくれた、とっておきのパワースポットがあるみたいで…。
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エリート街道から脱落して一度はどん底へ…。そこから這い上がり、人気料理家へと飛躍を遂げた女のパワースポットが登場!
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この記事へのコメント
ついにスピリチュアル方面にいっちゃうのー…笑