婚活は、ビジネススクールで!? Vol.11

超安定志向・ゆとり世代のにゃんにゃんOL30歳の人生が、劇的に変わったキッカケ

多くの女性を苦しめる、 “結婚”という二文字。

高望みをしているわけではない、普通の幸せが欲しいだけ。

しかし出会いに溢れているはずの東京で、それはなかなか手に入らないのである。

自称・丸の内にゃんにゃんOLの本田咲良(27)は、ひょんなことからビジネススク ールに通うことに。

ビジネススクールが意外にも婚活にピッタリだと気づく咲良と由利。

最初は難解な授業に悪戦苦闘するもの、無事研修を終えた咲良は好成績を収め、同期の由利はクラスメイトの尚之と付き合うことになった。

それから2年後…


咲良と由利がビジネススクールでの研修を終えてから、2年経った。

由利は今、授業を終えて今から帰宅するところだ。いつものオーガニック系のスーパーで手早く野菜を買い、電車に飛び乗る。

角にもたれて、由利はあの頃のことを思い出す。

あの研修の後、思い切って尚之に告白した由利は、OKの返事を貰うことができた。

複数同時進行は悪じゃないと強く咲良に説いていた由利だったが、尚之に告白したあと相談所で出会ったデート相手とは別れ、結婚相談所も辞めた。やはり同時進行には罪悪感があったのだ。

半年の交際でトントン拍子に結婚が決まったものの、由利は柄にもなくマリッジブルーになった。

平日の仕事では、異例の若さで課長代理になった重責がのしかかる。週末は、結婚式の打ち合わせ、新居探しなどで疲れが取れないという悪循環。

一方、研修は楽しくて仕方がなくて、もっと真剣に取り組む時間が欲しくてたまらなかった。クラスメイトの同世代の女性たちを見ると焦りが募った。

―幸せなはずのプレ花嫁なのに…。なんでこんなに心が晴れないんだろう。

すべてを投げ出したくなるような気持ちに押しつぶされそうになった頃、山積みになった式場のパンフレットの束を前に尚之がふと言った。

「由利ちゃんさぁ、結婚式、もっと簡単にしない?」

ビックリして、戸惑いを隠せない由利の顔を見て、真顔で尚之が言う。

「由利ちゃん。本当にやりたいことはなに?結婚式も大事だけど、やりたい勉強、優先したらどうかな?」

「尚之くん、なんで私の考えてること分かるの?」

震える声で由利が答える。こうして尚之の後押しで、今度は本当の意味でのビジネススクールに通うことになったのである。

慌てて、式場を二人の地元に変更し、咲良を含めた親しい人に囲まれた暖かい式を挙げた。金屏風、地元の祝い唄に、カラオケ大会と、イメージしていたものとは程遠いものとなったが…。

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