バブル崩壊後の低迷する日本を生きてきた“ゆとり世代”。
仕事も恋も、何もかもが面倒くさい。報われる保証もないのに、頑張る意味がわからない。
外資系コンサルティングファームに勤める瑞希(26歳)も、まさに典型的な“ゆとり”。
高学歴、高収入、容姿端麗。誰もが羨むハイスペにも関わらず、その実態は信じられないほど地味だ。
趣味はNetflix、たまに港区おじさん・水野と出かけるのは庶民的な餃子屋。
巻き込まれる形で参加したプロボノ活動でも、結局は効率重視で熱くなれない。
団塊ジュニア世代の水野との関係には不思議と安心感を感じ、餃子仲間以上の感情を意識し始めるが、どうやら水野には何やら隠している事情があるようで…?
嫌な予感
『放課後わんぱく会』のミーティング結果をLINEで報告した翌日。約束どおり、瑞希と水野はタイガー餃子軒で落ち合った。
「…ていう状況で、無事エリアマネージャーの採用も進んでます。来月末くらいまでには新しい体制の基盤が出来上がるんじゃないかなと思います。」
「そう、それは良......
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この記事へのコメント
なんだかフワッとした終わり方で個人的には「…で?」って思っちゃうんだけど。それがこの小説の良さなのか、、、?
自分よりも世間体とか気にし過ぎてるから、幸せ度数が低いんだろうな。