
慶應幼稚舎の合格を手放した、セレブ妻の意外過ぎる決断。そして運命の歯車が狂いだす・・・
東京の勝ち組女である“港区妻”には階級がある。
頂点に君臨するネイティブセレブ港区妻たちの闘い、それは慶應幼稚舎受験である。地方出身の桜井あかりも、ひょんなことから幼稚舎受験に挑むことに。しかしそこには、数々の試練が待っていた。
旬の成長を妬んだ幼稚園のママ友から中傷を受けるも、玲奈と百合と話し、自分を取り戻したあかり。
受験本番を数日後に控え、玲奈の娘莉奈が、幼稚舎試験を受けられなかったことを知ったあかりは、玲奈の気持ちを考え、涙を流す。
旬は無事試験当日を迎えるが、結果は補欠。その順番が回ってくることはないだろうと、あかりは打ちのめされる。
「61番。男子1次抽選通過者は以上です」
その言葉を聞き、あかりは静かに目を瞑る。
12か月に及んだ闘いが、ようやく幕を閉じた。最後の望みをかけたお茶の水女子大学附属小学校は、本試験を受けることさえかなわなかったのである。
「1次抽選合格者はこのまま着席していてくだ......
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この記事へのコメント
あかりも素直で潔い。
嫌な女ばっかりの東カレ小説の中で、女性達の友達関係がまともでさっぱりしてる人ばかりでほっとしました。
よかったね〜。
受かったから良かったけど、こういうのって上手くいかなかった時、5.6歳の子が自分のせいで親が悲しんでるって傷を負わせてしまわないか心配です…
自分が公立出身だから馴染みがないだけなのかもしれませんが。