勝ち組女である“港区妻”には、純然たる階級がある。
頂点に君臨するのは、名門に生まれた生粋の「東京女」。
地方出身で元CAの桜井あかりは、結婚により港区妻の仲間入りを果たしたが、“お受験”によって、その格差を知ることになる。
あかりは説明会で慶應幼稚舎への憧れを募らせるが、大手教室の対策講座では、幼稚舎受験ファミリーの驚異的な受験対策に衝撃を受ける。
そして新学期。旬の成長を妬んだ幼稚園のママ友から中傷を受けるも、玲奈と百合と話し、自分を取り戻したあかりは、ついに本番に突入する。
「良かった…これで願書は全部無事に提出できたね」
目まぐるしい受験直前期の、久しぶりの休息。
借りていた資料を返すために凛子と待ち合わせをして、カフェで一息ついた。最後の国立小学校の願書が、ようやく出せたのだ。
「あかりちゃん、私立は幼稚舎しか出さなかったんでしょ?......
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この記事へのコメント
可愛そうだな
子どもが
想像を絶するプレッシャーを受けてるんだろうな…
お母さんたちの努力がプレッシャーになっているなんて、玲奈も切ない