天現寺ウォーズ Vol.7

お受験ママからの非情過ぎる密告。平凡サラリーマン家庭から慶應幼稚舎は、やっぱり無理なの?

東京の勝ち組女である“港区妻”に、実は純然たる階級がある。

挑むは、港区妻究極の戦い、慶應幼稚舎受験。

元CA仲間のネイティブ港区妻、玲奈と百合がお受験準備をしていると知り、格差を感じるあかり。

信頼する友達・凛子の計らいで紹介制の個人教室を訪れると、美貌の講師、北条ミキに、旬の素質を指摘され、受験に心が傾く。

しかし玲奈と百合は、あかりの甘さを指摘、幼稚舎出身の玲奈のお茶会に呼ばれたあかりは、格の違いに愕然とする。

半年後、天王山の夏休み。あかりは慶應幼稚舎説明会で憧れを募らせるが、大手教室の対策講座では、幼稚舎受験ファミリーの驚異的な受験対策に衝撃を受ける。


「うん!シャツはこの素材と色が、一番旬くんを引き立てるね。ベストは薄いほうがフィットしてきれい。靴下はこの長さ。スタイル良く見えたよ」

百合のお墨付きを得て、あかりもほっとしてうなずく。

今日は、願書に貼る写真を撮影するときに着て行く洋服について、百合からアドバイスをもらっていた。伊勢丹写真室で撮影の予約を入れたものの、そこに何を着ていくか決めかねていたのだ。

受験当日に着用する服で行くので、男子は半袖シャツ、紺のベストにグレーの半ズボンと相場が決まっている。

北条ミキのアドバイス通り、サエグサやファミリアなどの老舗ブランドはもちろん、有名受験服メーカーで試着し、当日の予備も含めて4パターン購入していたが、いざとなるとどの組み合わせがいいのか迷う。

既製品でもOKとされる男子でこうなのだから、オーダーメイドが主流の女子はどんなに迷うことか…と考えたとき、人一倍面接服には拘ると言った百合の顔が浮かんだ。

「あかりまだそんなこと言ってるの!?私は3月の受注会でとっくにベストパターン決めてたわよ!」

相談すると翌日に飛んできて、旬にあらゆる組み合わせで服を着せ、アドバイスをしてくれたのだ。

「で、ここまでで及第点。あと一つ、他と差をつけるとしたらね…?」

プロお受験ママ・百合は、さら続けたのだった。

【天現寺ウォーズ】の記事一覧

もどる
すすむ

おすすめ記事

もどる
すすむ

東京カレンダーショッピング

もどる
すすむ

ロングヒット記事

もどる
すすむ
Appstore logo Googleplay logo