東京の勝ち組女である“港区妻”には、純然たる階級がある。
頂点に君臨するのは、生まれ育った東京で幸せに暮らす、生粋の“東京女”。
一方でたった一人で上京し、港区妻の仲間入りを果たした女たちもいる。元CAで専業主婦の桜井あかりも、その一人。
元CA仲間で東京出身の玲奈と百合がお受験準備をしていると知り、自分との格差を感じるあかり。
信頼する友達・凛子から慶應幼稚舎の魅力をきき、紹介制の幼児教室を訪れると、美人講師・北条ミキに、旬の素質を指摘され、受験に心が傾く。
しかしそのことを玲奈と百合に相談すると、壮絶な幼稚舎受験に対する心構えの甘さを指摘される。
幼稚舎出身の玲奈が実家で開いた同級生とのお茶会に呼ばれたあかりは、そのレベルの違いに愕然とするが―。
「幼稚舎出身者の大豪邸を見て、あかりちゃんは心がぽっきりおれちゃったのね」
玲奈の実家で集まった翌日。幼稚園で元気のないあかりの様子をみて、凛子がお茶に誘ってくれたので、スタバで昨日の様子を話していたのだ。
「“曾祖父の代から慶應です”っていうおうちはレベルが違うもんね、......
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この記事へのコメント
女の人生子供だけが全てじゃないのに