超一流――。この言葉は、まさにこの店のためにあるのでは? そう思わせるほど、すべてにおいてパーフェクトなフレンチの殿堂。
それが、ここ『シャトーレストラン ジョエル・ロブション』だ。
恵比寿、いや日本を代表するフレンチとして、24年にも渡り、支持を得てきた。その魅力を解き明かす。
日本最高峰のグランメゾン『ジョエル・ロブション』は、真の大人への通過儀礼である。
この世紀のグランメゾンが誕生したのは1994年。ガーデンプレイスに燦然と輝く、その姿に憧れを覚えた人も多いだろう。現在は、パリ、モナコなど世界11カ国で展開するロブションのレストランの中でも、最高峰ブランドのガストロノミーとして君臨。
2008年から9年間連続でミシュランの三ツ星をとり続けるなど華々しい経歴を誇る。その名声については、既に万人の広く知るところだろう。知名度の高さにおいては、数あるフランス料理店の中でも群を抜いているといっても過言ではない。
開業から24年。モダンスパニッシュにニューノルディックと様々なトレンドの波が押し寄せるフランス料理界にあって、今もなお色褪せることなく、誰しも一度は訪れたいと願う憧れのレストランとして輝き続ける、その秘密を解き明かしてみたい。
まず、圧倒されるのは、近世の古城さながらの外観、ルイ15世様式の建物だ。エントランスへと誘う石段、外壁や床に使われているのは、ロブション氏の故郷フランス南西部のショビニで産出されたライムストーン。
窓枠や扉は、ルーブル美術館の補修工事を手がけるベロー社に特別注文するなど細部にわたり本物を追求。
扉を開ければ、そこにはフランス文化そのものが息づいているかのよう。優雅な螺旋階段には、女性ならずとも胸が高鳴るはずだ。
そして、リニューアルを機に、森田恭通氏が手掛けた2階のダイニングは、まさに別世界。
シャンパンゴールドの壁に黒のテーブルクロスが映えるインテリアの中、煌びやかなバカラのシャンデリアが照らし出すこの豪奢な空間を、より快適に感じさせるのが、総勢28人というサービススタッフのきめ細やかな心配りだ。
創業当時から、メートル・ドテルとして参加、今はレストラン統括総支配人を務める山地誠氏は、次のように語る。
「ロブションの魅力。それは安定感ではないでしょうか。常に高いクォリティを維持し、お客様に100%満足してお帰り頂く。そのためには、掃除からカトラリーを置く位置まで基本を決して疎かにしないよう心がけています」
加えてお客様情報も欠かせない。初めてのデートなのか結婚記念日なのか。シチュエーションによって席次をアレンジ。
この記事へのコメント
できることならロブション氏が健在で、氏の目が届いているうちが良いけど...。
ロブション氏のレシピ本を眺めながら「食べてみたいなぁ...(´¬`)」と思いを募らせてます。