京都ちゃん Vol.4

京都ちゃん:箱入りお嬢様の秘め事…婚約者を裏切ってまで、別の男と密会した夜

京都に3代以上継続して住まう家の娘だけが名乗ることを許される、“京おんな”の呼称。

葵祭の主役・斎王代をも務めた生粋の京おんな、鶴田凛子(26歳)は、西陣で呉服店を300年以上営む京野家の跡取り息子・京野拓真と現在婚約中。

しかし過干渉の義母にすべてを仕切られる窮屈な縁談に、早くも疑問を感じ始める。

そんな中、憧れの先輩・南條桜子から聞かされた婚約破棄の事実とその本音

桜子に共感を覚える凛子を、義母の横暴がさらに苦しめる。

我慢の限界に達した時、実母から、京大卒で東京のIT企業で働く竜太が、京都に帰省していると聞かされる。


2つの誘い


“土曜の夜、『比良山荘』まで月鍋食べ行こう。”

義母の横暴で疲弊しきった凛子はその夜、早々と自室のベッドに横たわっていた。

お詫びのつもりなのだろうか。拓真から届いたLINEを、凛子は暫しぼんやりと眺める。

『比良山荘』は京都から車で約40分。知る人ぞ知る滋賀県・大......


この記事へのコメント

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No Name
これはわたしは竜太に行っちゃう…
2018/03/25 05:3699+返信4件
No Name
一足遅かったと言いつつ、狙ってるから誘ったんだろ。
2018/03/25 06:2999+返信2件
No Name
男も女も下心無しに、二人で会わない。
婚約に納得出来ない自分を救ってくれることをどこか期待して待ってる…

凛子ちゃんは、自分から行動はしないんでしょうね。
2018/03/25 07:3674
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