マンスプ男 Vol.3

「なぜ妻が男とホテルに…?」平日14時に夫が見てしまった、女の裏の顔

「妻が輝いていることが、僕の喜びです」

令和の東京。妻に理解のある夫が増えている。

この物語の主人公・圭太もそのうちの1人。

・・・が、それは果たして、男の本心なのだろうか?

元来男は、マンスプレイニングをしがちな生き物だ。

高年収の妻を支える夫・圭太を通じて、東京に生きる『価値観アップデート男』の正体を暴いていく。

(マンスプ=マンスプレイニングとは、man+explainで上から目線で女性に説明するの意味)

◆これまでのあらすじ

大手商社を退職した藤堂圭太(34)は結婚1年目。家事全般を担当し、自分より年収のある経営者の妻・香織(36)を支えていた。

しかし、世間知らずの女子大生・未久(21)と知り合ったことから、圭太の生活はバランスを崩し始める――

▶前回:妻が出張中、女と密会していた男。帰宅後、問いただされた夫は…


『真野さんから「明日会えないか?」って連絡が来て、今度はホテルを待ち合わせ場所に指定されたんです』

『私、どうしたらいいでしょうか?』

『藤堂さん、助けてください』

未久からのLINEに既読をつけたまま、僕はリビングのソファで天を仰ぐ。

― なんて返信すればいい?

香織はすでに寝室にいる。就寝のタイミングを夫婦で揃えることが、僕らのルールだ。返信するなら早くしなければ。

無視することもできた。だが気になる。

― ホテルで待ち合わせというのは、部屋?ロビー?ラウンジ?ダイニングレストラン?

それによっては危険度がかなり変わる。SOSを発するなら正確に詳細を記してほしい。

僕は仕方なく香織に相談した。未久の存在を伝えたばかりだし、真野聡介という共通の敵もいるからだ。

「SOSしてる人に『正確に詳細を伝えろ』なんて無理な話よ」

香織は淡々と言う。たしかにそのとおりだ。自分が悪かった。

妻の隣で未久とLINEのやり取りをする。

結果、ホテルのラウンジに呼び出されたことが判明した。待ち合わせは14時だ。

「じゃ、心配いらないでしょう。その大学生さんは案外しっかりしてると思うから、危なくないと思う」

香織の意見に僕もひとまず同意し、消灯した。

が、どうしても気になる。

14時という待ち合わせ時間が引っ掛かるのだ。

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