青田買いのスゝメ Vol.9

甘えられるのは、年上よりも年下だった?甘えベタ女を変えた年下男のアプローチ

結婚に適した男は、30歳までに刈り取られる。

電車で見かけた素敵な男は大抵、左手に指輪がついている。

会社内を見渡しても、将来有望な男は30歳までに結婚している。

そうして「青田買い」に目覚めた、大手不動産会社勤務の奈々子(28歳)は、幸せを掴むことができるのか・・・?

先週、田中に告白された奈々子。田中と奈々子の今後は・・・?


−何を祈ってるんだろう。

奈々子は、手を合わせ、目をぎゅっとつぶって参拝する田中の横顔を盗み見ながら、自分との未来でありますようにと、淡い期待を抱く。

今年、奈々子には大きな仕事の転機がやってくる。転勤の辞令だ。

古今東西、どこに転勤になるか分からないし、転勤後田中とうまくやっていけるのか、公私ともに不安なことだらけだ。

せっかく掴んだ田中との幸せも、そう長くは続かないのかもしれないと思うと目頭が勝手に熱くなる。

今考えても仕方ないと分かっているのに考えてしまい、脳が疲れるだけというループに陥った奈々子は、新年早々、弱気になっていた。

その時、田中がパチリと目を開けると奈々子の方を向いて、ニッと笑った。

「ご飯でも食べに行きましょう。あ、その前に記念写真」

参拝客の邪魔にならないところまで移動し、田中がインカメラを向ける。

田中はかなり不器用で、連写や地面の撮影を繰り返した。

見かねた奈々子がスマホを奪い、一発で撮影を成功させると、田中は手品でも見たかのような反応をして、奈々子は思わずプッと吹き出したのだった。

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