マウンティングの虚像 Vol.15

今のままの自分じゃ不安。実家暮らしのお嬢様が発症した自分探し症候群

―マウンティングとは霊長類に見られる、社会的序列の確認と自己顕示のための行為。

東京の女たちは今日も霊長類のごとく、笑顔の裏でマウンティングを繰り広げている。

だが、一部の女は気づき始めた。 マウンティングは、虚像でしかないことを。

果たして、その世界から抜け出した先には、どんな世界が広がっているのだろうか。

東京でそれぞれの価値観で生きる、大手出版社に勤める麻耶(26歳)、港区女子・カリナ(27歳)、マウンティングとは無縁な女・玲奈(26歳)の3人。

麻耶は、彼氏のイノッチからのLINEを目撃された上に、イノッチからは友達扱いされ、玲奈には恋人がいたことが発覚し、落ち込んでいた。


華やかな友人関係に影響される麻耶


今夜は友人達とのお食事会、あすの夜は友人の起業をお祝いする会…と、平日の夜にもかかわらず麻耶の予定はびっしりと詰まっている。

それに来週も杉ちゃんの結婚祝いを兼ねた同窓会、同年代の女性が主宰するイベント、新たな習いごとの体験などが目白押しだ。

「あぁ、忙しい忙しい。」

麻耶は何度もそんな独り言を繰り返す。それは、彼氏にフラれ気の合うデート相手すら失ってしまった麻耶が、毎日をやり過ごすために必要な愚痴だった。

あれ以来、潤からは一向に連絡が来る気配はないし、気のない返事をしてばかりの麻耶に、イノッチからの連絡も最近はなくなった。

そんなことも相まって、ふと時間を持て余していると、友人だけでなく実の姉にさえ嫉妬の気持ちが芽生えてしまうのだ。

そうした状況に嫌気がさし、麻耶はとにかくぽっかりと空いた時間を埋めようと奔走していた。

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