マウンティングの虚像 Vol.1

マウンティングの虚像:モヤモヤ・イライラ発言の連発。ボクシング状態の女子会トーク

―マウンティングとは霊長類に見られる、社会的序列の確認と自己顕示のための行為。

東京の女たちは今日も霊長類のごとく、笑顔の裏でマウンティングを繰り広げている。

だが、一部の女は気づき始めた。 マウンティングは、虚像でしかないことを。

果たして、その世界から抜け出した先には、どんな世界が広がっているのか。

マウンティング世界の向こう側を、覗いてみたくはないだろうか。


女子会の幹事も、楽じゃない。


大手出版社に勤める麻耶(26歳)は、港区女子・カリナ(27歳)たちとの女子会となるといつも頭を悩ませることになる。

何しろカリナは生粋の港区女子だ。グラマラスな体型に、少女らしさの残るあどけない顔立ち。

息を吸うようにモテまくるカリナは、港区おじさんに連れて行ってもらう高級店も、港区女子達と訪れる最先端のお洒落な店も行き尽くしている。「アベノミクスを享受する女」と呼ぶ人もいたらしい。

「お喋りが楽しければファミレスでもどこでもいい」なんていうのは、気心知れた学生時代の仲間内だけで通じる概念だ。

「大手出版社に勤めている、26歳の、容姿もノリも悪くない女」というスペックありきで知り合った後の友人達との女子会では、決して失敗できない。

店選びを外してカリナ達から「あの子ちょっと私たちと違うよね」なんて思われたら、六本木で繰り広げられている華やかなホームパーティにも呼んでもらえなくなってしまう。

ただでさえ荻窪の実家から会社に通っているというだけで、港区在住の彼女達に「家が遠くて可哀想だね」などと言われているのだ。

―あぁ、どうしてうちの両親は荻窪に戸建てなんて買ったんだろう。港区とか渋谷区とか、せめて文京区あたりにしてくれれば良かったのに…

そのマイナス部分を補うべく、ファッションもネイルも完璧にして、女子会の幹事もソツなくこなさなくてはならないのだ。

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