マウンティングの虚像 Vol.13

かつての敵に慰められる朝。一晩で2人の男を失った女の、思い通りにいかない人生

―マウンティングとは霊長類に見られる、社会的序列の確認と自己顕示のための行為。

東京の女たちは今日も霊長類のごとく、笑顔の裏でマウンティングを繰り広げている。

だが、一部の女は気づき始めた。 マウンティングは、虚像でしかないことを。

果たして、その世界から抜け出した先には、どんな世界が広がっているのか。

東京でそれぞれの価値観で生きる、大手出版社に勤める麻耶(26歳)、港区女子・カリナ(27歳)、マウンティングとは無縁な女・玲奈(26歳)の3人。

麻耶は恋愛や結婚適齢期の女友達との付き合いなどから、マウンティングに振り回されない生き方を学んでいく。そんな時彼氏のに、気になる男・イノッチからのLINEを目撃されてしまう。


続けて全てを失う女


たった今自分に起こったことを整理するために、麻耶は近くのカフェに入った。

いくら電話をしてみても、潤は一向に出てくれない。LINEでメッセージを送ってみても、既読にすらならないのを見ると、怒りは相当のようだ。

店員にメニューを差し出されても、手が震えて内容が頭に入ってこない。とりあえず水を飲み干しながら、アイスコーヒーとだけ告げる。

潤とのデート中に、イノッチからのLINEを見られた。だが、決定的なことがかいてあるわけではない。

「仕事が終わったんだけど、今から出てこれる?」というような内容だったはずだ。

スマホのLINE画面を開くと、イノッチから、「おーい」という新たなメッセージが来ている。

麻耶は、とにかく誰かにすがりたくて、「今、西麻布に来てるの」とメッセージを送った。

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