未来の老舗候補! いま、期待の鮨屋 Vol.1

スシ クルス

鮨 来主

連鎖的に、誰かを連れていきたくなる店

左. 大洗の春子鯛の昆布締めと佐賀のコハダの握り

右上..細かな手作業を至近距離で眺める楽しみ

右下.L字型のカウンターはグループ客の貸し切りも可

西麻布交差点裏の6・5坪の店。新店とはいえどんな気難しい職人がお客を待っているのか、と思いきや。暖簾をくぐればいい意味で拍子抜けする。わずか6席のL字カウンター。「つい買い過ぎちゃった」土ものを中心とした器、修業先の大将から祝いにと贈られた田中正秋氏のシルクスクリーン、解いて額装したのは叔母の帯……。そんな「好きなもの」に囲まれ威勢のいい声でお客を迎えるのが、店主・荒川真也氏だ。

店の名には「主役はお客さま」の意を込めた。素材を活かした江戸前鮨を、くつろげる空間で食べて欲しい。面倒なことなんか、いらないのだ。路地裏という場所柄、通りすがりのお客が入ることは、まずない。開業は昨年9月末。西麻布にあった前勤務先の常連客が訪れ、その連れがまた誰かを伴い、数珠つなぎでお客は増えた。「選択に間違いは無かった」と荒川氏。

赤酢と粟国の塩のみを使った硬めのシャリは、ネタを選ばない柔和な佇まい。下戸でも素直に楽しめる、咽の渇かない鮨だ。
「土地柄、つまみには目先を変えたものもお出ししますが、基本は正統を心がけています」
地に足つけて、続けるだけ。夜遊びの街に、おっとりと歴史を刻もうとする店だ。

左.開店以来、いい塩梅を探って酢飯の加減は微妙に変化したが、ようやく自分の方向性が定まってきた、と荒川氏

右.北海道・昆布森のうにを握らずに酒器で供する

左.羽田沖の穴子。藻塩でいただくこともできる

右.赤むつは和歌山から。炙りの握りで旨みを引き出す


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