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結婚維持活動 Vol.1

結婚維持活動:婚活よりも大変な、結婚生活の“維持”。その秘訣とは?

夫婦が長続きする秘訣は、一緒にいる時間を少なくすること


あれは、結婚してちょうど3年。私が31歳になりたての頃だったでしょうか。

あれほど2人で子供は持たないと決めていたのに、夫の実家へ帰省するたびにそれとなく孫の話を出されたりしたこともあって、私も随分とイライラしてたんですよね。

なんできちんと私たちが子供を持たないって決めたことを、ご両親に伝えてくれないんだろう、って。

あの何もない山奥の実家に行くだけでも気が滅入るのに、重ねて変なプレッシャーを与えられるので、義実家に行くのが本当に憂鬱になりました。

そういう鬱憤も溜まってか、ものすごい大げんかをしたんです。離婚の手続きを徹夜で調べてしまったくらいでした。

その喧嘩以来、なんでこの人と一緒に暮らしてるんだろう?という疑問が毎日頭の中にあって…。

相手も私も、いつでも離婚できるんだから、と、夫婦なのになんだか敵対関係になっていたような気がします。

本当に苦しくて、周囲の友人にもたくさん相談しました。

その中で、「いずみ達、一緒に過ごしすぎなんじゃない?」という指摘をしてくれた友人がいたんです。

思い返してみれば確かに、当時は職場も一緒、職場から徒歩でも通えるタワーマンションに一緒に帰宅してましたし、休日も朝からジムに一緒に通ってたんですよね。

その上で長期休みには海外に一緒に行く。それで息が詰まらないはず、なかったんです。

それからは、ガラッと過ごし方を変えました。

夫はちょうどキャリアアップも考慮して転職活動を始めたし、一緒に通っていたジムも解約。

夜も毎日近場の適当なお店でディナーをするんじゃなくて、外食する時は気になるお店にきちんと予約をして出かけるようになりました。


この間は、西麻布の『珀狼』に行ってきましたよ。

メリハリをつけて、「外食したな」と感じられる特別感のあるレストランをチョイスするようにしています。

あとは、疎遠になっていた女友達との交流とか、女性ならではの感性で楽しめる遊びも、意識して楽しむようになりました。

アフタヌーンティーって、キラキラした若い女子大生の趣味みたいで30歳を超えた私には恥ずかしかったんですけど、話題の場所に女友達と行ったりしていますよ。

上品な奥様ばかりの料理教室にも通ったりして。別に、夫のためというわけでもないんですけどね。

なんだろう、「女の園」を存分に楽しむことで、帰宅して夫と過ごす時間が凄く新鮮になるんです。

まだ喧嘩はしますけど、少なくとも、敵対関係を感じることは少なくなりました。

このマンションはペットも飼えるので、近々可愛い犬でも見に行こうか、なんて話も出ていて。

やっぱりいくら夫婦であっても、お互いが自分らしくいれる時間を確保することが大事なんですよね。

これからは、きっと私たち、バランス良くやっていけるんじゃないかと思っています。


▶NEXT:6月6日 火曜更新予定
いずみの夫、聡の結婚維持活動に迫る



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結婚維持活動

東京の女性たちは勘違いをしているかもしれない。

結婚できれば、それでハッピーエンドだと。

だが、生活を共にし始めてからが本番だ。結婚した後は、夫婦生活を継続するための「結婚維持活動」が必要である。

ー人間は判断力の欠如によって結婚し、 忍耐力の欠如によって離婚し、 記憶力の欠如によって再婚する。

フランスの劇作家、アルマン・サラクルーの言葉のように、「結婚維持」のキーワードは果たして、忍耐なのか?

この連載では、東京で「結婚維持活動」に勤しむリアルな夫婦の姿をお届けしよう。

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