結婚維持活動 Vol.1

結婚維持活動:婚活よりも大変な、結婚生活の“維持”。その秘訣とは?

一度喧嘩をしたら、二人を繋ぎとめるものが無い


夫との出会いは職場です。彼はもう転職してしまったんですけれど、普通に職場恋愛で結婚しました。

人並みに喧嘩もしますよ。理由は…まぁ、他愛のないことです。

「いずみのところはいいよね、2人、いつも仲良さそうで。」

なんて言われますけど、実際はピリピリしたムードが漂うことも多かったんです。

例えば夫は綺麗好きなので、部屋がモデルルームのようにピシッとしていないと気が済まない。うちは子供がいないのに、なんで部屋がこんなに汚くなるんだ、なんて当てつけのように言われたりすることも多くて。

私もフルタイムで働いて家賃に貢献しているのに、何を言ってるんだ、って思いません?

それで私が、そんなに汚いのが嫌なら家政婦でも雇えば?と返したりしてしまって、そうなるともう雰囲気は最悪になります。

1週間くらい口を聞かない、なんてことはザラにありますね。顔も見たくない。夫婦喧嘩している時なんて、皆そうなんでしょうけど。

ただ私達って子供もいないし、マンションも賃貸でローンを抱えているわけでもないし、嫌ならすぐに「離婚する!」って喧嘩が大きくなってしまいがちでしたね。


私は昔から、「綺麗なお嫁さん」になるのが夢でした。フワッフワな真っ白のドレスを着て、ティアラをつけて、素敵な王子様然とした夫といつまでもいつまでも幸せに暮らす。

でも、実際に結婚してみて気がついたんです。

家族や友人に祝福されて、たくさんのお祝いを抱えて、ハネムーンから帰って新居での生活をスタートさせると、あとは現実なんですよね。

夫のために凝った食事を作るのが楽しい、っていう新妻エンジョイ期間が終われば、あとは生活環境の全く違うところで育ってきた他人の男性との同居がスタートするんですよ。

最初のうちは新鮮に、魅力的に映った価値観の違いも、慣れてくると煩わしいものに変わるんです。

食事、家事、休日の行動。一緒にいればいるほど、相手と自分との意見の違いにイライラとして、気がつくと相手のあら探しばかりしていました。

旅行に行っても、旅先では思いっきりアクティビティや食事を楽しみたい私と違って、夫はのんびり部屋でビールを飲んでいるのが至福なタイプなんです。

最初のうちは、そんな違いが本当に嫌でした。

意見がぶつかるたびに、険悪な雰囲気になって口をきかなくなる。せっかくの楽しい旅行が台無しになったことも何度もあります。

「なんで夫は私に合わせてくれないのよ?」

って、海外から涙ながらに親友に電話したことも。その度に女友達には救われましたね。

でもそういえば、その頃からですかね。

あぁ、夫婦だからってそんなに何でもかんでも行動を共にしなくてもいいのかもしれない、って気がついたのは。

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