メニューによります Vol.10

美女が脱ぎ捨てたプライド。港区究極の“劇場型レストラン”で迎えた、意外な恋の結末

男性から食事に誘われたら、ひな子は必ずこう答える。

「メニューによります😏最近忙しいので......」

美貌・知性・若さという女の市場価値を決める3大条件、すべてにおいて最高値を誇る女・ひな子。

―中途半端な店に、私を誘わないで―

そのセリフの意図を汲み取った選ばれし男たちは、高飛車に肥えた彼女の舌を唸らせるべく、東京中の美食をめぐり、試行錯誤を繰り返す。

これまで多くの話題のレストランの誘いに満足したが、同い年の裕太の誘いでワリカン会計という屈辱を受ける。

にもかかわらず、ひな子は裕太のことが気になって仕方がないのだが、セレブ王子・久保思わぬ告白を受け...?


多くの男たちから言い寄られながらも、ひな子が恋人を作らないのには理由がある。

それは、それなりに好条件の男たちが多すぎて、とても1人には絞れないからだ。

職業も年齢も様々な彼らは、食や会話のセンスも、それぞれ違った面白さや刺激がある。

好奇心旺盛なひな子にとって、恋人を作るのは世界を狭めてしまうようにも思えたし、どうせそのうち「結婚」というものをするのだから、それまでは自由の身でいたい気持ちも強かった。

基本的に、1人の男を独占したいとか、濃密な愛を育みたいとか、そういった「恋愛欲」が薄いタイプなのだ。

「ひな子は自分が好きすぎて、男をどうやって好きになるのか、分からないのよ」

親友の慶子には、よくそんな風にからかわれたが、これは意外にも的を射ていたのかも知れない。

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