男なら誰にでも、忘れられない女がいる。
美しく、強く、狡猾な女、「エリカ」。
潤にとって忘れられない女は、彼女以外の誰でもない。
フリーライターとして地味な仕事をする潤と、その美貌ゆえに、煌びやかな生活を送るエリカ。彼女に強い想いを寄せる潤だが、当然ながら、まるで相手にされない。
彼女が狙うのは、自分の価値をさらに高められるような、ハイステータスの金持ちばかりだった。
にもかかわらず、潤は、どうして「高嶺の花」であるエリカを追い続けてしまうのか?
長年エリカを想い続ける潤は、何度傷つけられても彼女への想いは消すことができない。人妻となったエリカに潤はまたしても誘惑されるが、 実は彼女には、他にも「愛人」の影があった...。
「彼氏って、どういうこと?」
あの晩、電話を終えたエリカに問うた。
「彼氏は彼氏に決まってるでしょ?」
面倒臭そうに答えた彼女は、しかし僕の反応を面白がるような素振りで、意地悪い笑顔を浮かべ「彼氏」について詳しく説明してくれた。
今どき子供のいない妻は、夫以外......
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この記事へのコメント
何度諦めようとしても、抗えない。
こんな相手に出逢えて、幸せと思うか否かは
自分次第。
楽しい事ばかりではないから。
私は、こんな身を焦がすような相手に
出逢えるのは幸せだと思いますけどね。
例え、実らない恋になったとしても
想い出として、余韻に浸れる恋があると言う事は
幸せなことです。
解放された感かな、どうだろう。
オンナ冥利につきるだろうな、こんな関係。残酷だけど。