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25時の表参道 Vol.6

25時の表参道:浮気相手に連絡した女の狂気。37歳、魔性の人妻に噛みついた日

25時の表参道。

東京のエネルギーが集結する港区にあって、そこだけ取り残さてしまったかのような静寂が流れている。

ブランドショップや飲食店が立ち並ぶ表参道通り、青山学院大学がある青山通り、そして西麻布へと続く骨董通り。

昼間は多くの人で賑わうが、深夜になると、隣の六本木とはまるで違った景色を見せる。

広告代理店勤務のコピーライター・フミヤは一回り上の既婚女性・静香に恋に落ちる。フミヤの恋人である美月は2人の仲を疑い、ある日バーで鉢合わせてしまう。

美月が心配になり、後を追った同期の亮は、ひょんなことから静香と飲むことになる。そのことを知ったフミヤが静香に問いただすと…?


フミヤ「恋愛とは、もっと単純なものなはずだった。」


「何で?何で2人で会ったの?」

亮と静香さんが2人きりで会ったという話を聞き、彼女を問い詰めた。すると、彼女は困ったように眉をひそめた。

「そんな怖い顔しないで。」

彼女は薬のような味のするウィスキーを飲みながら、僕の方を少しも見ずにこう言った。

「何で、2人......


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25時の表参道

25時の表参道。

港区でありながら、まるでそこだけ取り残されたかのような、深い静寂が流れている。

ブランドショップや飲食店が立ち並ぶ表参道通り、青山学院大学がある青山通り、そして西麻布へと続く骨董通り。

昼間は多くの人で賑わうが、深夜になると、隣の六本木とはまるで違った景色を見せる。

広告代理店勤務のコピーライター・フミヤ(25)は、深夜の表参道で、一体何を思う?

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