涙を拭う役目は、俺じゃない。
「ねぇ雄一先生、聞いてる?」
しまった。助手席に座る沙織に、また聞かれてしまった。これで3、4回目か?
信号待ちで沙織の様子を盗み見ると、目を細め、頬を膨らませてこっちを見ている。
「ごめんごめん、今さ、えーっと….そう、今日どこにディナーに行こうか考えてたんだ。」......
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