これは貴方が主人公となり、美人探偵・貴崎桜子と一緒に謎を解きながら読み進めていく物語。
物語に出てくる謎を解いて、回答欄に正しい解除コードを入力すれば、次のページへ進めます!
<これまでのあらすじ>
私が想いを寄せている謎の美女・桜子。彼女とデートすると、なぜか謎に遭遇してしまう。
これまでのデートでも難解な謎に遭遇するも、謎解きが好きな彼女を振り向かせるためなんとか答えを導く事に成功してきた。
前回のデートでは銀座の『ディアブロ』で謎を解いたものの、持ち主不明のソムリエバッジを拾った。誰かが落としただけなのか、それとも何かの意味が込められているのか……。私たちは解決できないまま、その日のデートは終ってしまった。
そして今夜も、私は桜子からの連絡を待つが……。
第1話:事件はデート中に起こる。消えたワイングラスの謎を追え!
第2話:手強い相手ほど燃える?!ドS美女の、スマホ画面に浮かぶ謎とは?
今夜こそ、君の謎を解きたいよ・・・
私としたことが、桜子からの誘いを初めて断ってしまった。
その日いつものように、桜子からの電話に出ると例のセクシーな声で言われたのだ。
「今夜8時、銀座に来られる?」
だがあいにくその時は出張で和歌山に行っていたため、断らざるをえなかった。彼女は気分を害したようで、その後の連絡はことごとく無視されてしまった。
もう彼女が連絡をくれることは永遠にないのではないか……。
そんな思いが頭をかすめた。
彼女と最後に会ったのは銀座の『ディアブロ』に行った日だ。あの日も彼女はさらりと帰ってしまった。あの時拾ったソムリエバッジも、謎を仕掛けている犯人についても、解らないまま。
何より桜子についての謎も多すぎる。彼女が普段どんな生活を送っているのか、いまだに知ることができない。
私としては、桜子の謎を少しでも解明したいのだが……。
桜子を思い出しながら一人で、彼女の好きな『カッシェロ・デル・ディアブロ』を飲むのが日課となった頃、思いがけず彼女から2度目の誘いがきた。しかも彼女の声は、なんだか楽しそうだった。
「ねえ、知り合いの美人ソムリエが、『ディアブロ』で拾ったソムリエバッジについて、何かの手がかりを知っているかもしれないわ。今夜早速、彼女がいるバーに行きましょう」
―誘いは嬉しいが、やはりまた謎か……。
嬉しい反面少しの落胆を隠せないでいると、電話の向こうでもそれを感じたらしい彼女から厳しい一言が。
「まさか、行けないなんて言わないわよね?」
いつになく低いトーンの声。だが、これも素敵だ。
「もちろん、喜んで行くよ」
逢えるのは嬉しいが、今夜のデートも謎解きか……。
よし、私は今夜こそ、君の謎を解きに行くよ。