秘書の秘め事 Vol.7

秘書の秘め事:デキる秘書の必殺技!ビジネス必勝のレストランや手土産は、どう選ぶ?

人は、「秘書」という仕事に、どんなイメージを持つだろうか。

社内を彩る女性らしい花形の職業、腰掛OLのような楽な仕事?もしくは単なる雑用係?それとも......?

女としての細やかな気遣いやホスピタリティが試される、秘書という仕事。そして、秘書たちの視点から見る、表舞台で活躍する男たちの裏側とは...?

丸の内OL「秘書」というオシャレな肩書きに多大な期待を抱き、転職を決意したミドリ。イケメンパラダイスなコンサル会社に入社し浮足立つが、先輩秘書の泰子から怒鳴られ、慣れない秘書生活に戸惑う。

そんな中、上司の村上がやっとミドリに心を開き始めたが、その分仕事もキツくなり、村上へのケアが疎かになってしまい...?


―村上さん、今日はどちらにいらっしゃいますか?ご体調でも崩されましたか?

泰子に言われた通り、ミドリはオフィスに不在の村上にメールを打った。すると、村上はほどなくして、ご機嫌でミドリの元に訪れた。

「ごめんごめん。ちょっと時間があったからさ、朝ジムに寄ったらさ、そこでたまたま速水さんに会っちゃってね、ついでにランチ一緒してきたんだ。」

村上は、麻布台の某会員制クラブの豪華なジムに通っている。

早朝からトレーニング、サウナ、ランチという流れで、充実した時間を過ごしたのだろう。村上は、普段よりさらに爽やかな表情をしており、肌は艶々と輝いていた。心配は無用だったようだ。

ミドリはホッと胸をなで下ろす反面、その呑気さに少々呆れた。

速水とは、大手レストランチェーンの社長である。以前彼の会社は、村上が着手したプロジェクトによって、かなり大きく売上を伸ばしたらしい。最近は、ゴールデンタイムのテレビCMもしょっちゅう見かける。

村上と速水とは同じジムに通っているだけでなく、趣味のトライアスロンも一緒に楽しむ仲良しだそうだ。村上はプライベートの交友関係も、かなり広い。

入社当初ミドリは、有名人の連なる村上の人脈を耳にする度に興奮を覚え、ミーハー心を刺激されていた。だが、その数があまりに多く、次第に慣れてしまった。

有名人同士、能力の高い者同士。人は、同レベルの人種とコミュニティを作るようになっている。それだけのことだ。

いちいち反応せずに、平静に、穏やかに話を聞く。それも秘書の一つの仕事だと思うようになった。

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