秘書の秘め事 Vol.3

秘書の秘め事:お局様に怒鳴られ、会社で号泣?!新米秘書へのキツい洗礼

人は、「秘書」という仕事に、どんなイメージを持つだろうか。

社内を彩る女性らしい花形の職業、腰掛OLのような楽な仕事?もしくは単なる雑用係?それとも......?

女としての細やかな気遣いやホスピタリティが試される、秘書という仕事。そして、秘書たちの視点から見る、表舞台で活躍する男たちの裏側とは...?

丸の内OL「秘書」というオシャレな肩書きに多大な期待を抱き、転職を決意したミドリ、29歳。入社早々、秘書先輩の泰子から突然怒鳴られたが...?


早朝から、突然先輩秘書に怒鳴られたミドリは...?!


「あなた、ご自分が空回りしている自覚はあるかしら?」

振り向くと、ミドリのすぐ後ろで泰子が仁王立ちしていた。

「え......?」

「何も分かってらっしゃらないのね、あなた、秘書失格よ!このままだと、使えない派遣以下だわ!」

これまでの上品な泰子からは想像も出来ないほど、美しいアーモンド形の目は吊り上がり、真っ白な額には血管が浮いている。ミドリは何が起きたのか、理解できない。

「え、え...?す、すみません...!」

販売員の頃の癖で、ミドリは反射的に謝罪し頭を下げた。ブランドショップには突然怒鳴り込んで来る客も多く、そんな時は、とにかく腰低く接していたのだ。

「ミドリさん、一体何が、すみませんなの?あなた、私に何か悪いことでもしたのかしら?原因も理解なさってないのに、口だけの謝罪なんて結構よ!!!花の水替えをする時間があるなら、もっと周りを観察なさって!!!」

シンと静まり返った早朝のオフィスに、泰子の甲高い金切り声が響く。

急に怒鳴られたミドリは、完全に混乱し、震え上がった。

―な、なに...?何が起きたの?どうしよう...!

ミドリは、胃がヒヤっと締め付けらる感覚に襲われる。今朝早起きして『DEAN & DELUCA CAFES』で優雅に食べたクロワッサンとカフェラテを、今にも吐き出してしまいそうだった。

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