SPECIAL TALK Vol.21

~子どもたちが“モノづくりをする環境”をつくることに人生を捧げたい~

金丸恭文氏 フューチャー株式会社 代表取締役会長兼社長

大阪府生まれ、鹿児島県育ち。神戸大学工学部卒業。1989年起業、代表取締役就任。産業競争力会議議員、規制改革会議委員、内閣官房IT本部本部員、経済同友会副代表幹事、NIRA代表理事を務める。

自らも母として子育てをしつつ、未来の教育を創っていく

金丸 ところで、石戸さん自身も日本の未来を担う子どもの〝お母さん〞なんですよね。お子さんはおいくつですか?

石戸:5歳の男の子です。

金丸:一番かわいい時期じゃないですか。懐かしいですね。私も3人の〝男の子〞のお父さんなので。

石戸:もう大きくなられたんですか?

金丸:社会人と大学生と高校生。すっかり大人ですよ。真ん中の息子が今、海外の大学に行っているので、無茶苦茶してないか、今度偵察に行ってくるんです(笑)。

石戸:それは解放されちゃってますよ(笑)。知っている人は誰もいないし、「立つ鳥、跡を濁しまくり」でいいわけですから。私も留学時代は、結構やんちゃしてました。

金丸:意外ですね。息子もそんなことをしているんですかね。

石戸:してますよ、絶対。DNAには逆らえません(笑)。

金丸:それは否定できない(笑)。

石戸:私は自分が無茶をした時期があるので、息子が将来どんなに無茶をしようとも、「自己責任」とは思っているんですけど、今、あまりにやんちゃすぎて手を焼いています。

金丸:それくらいがいいですよ。お行儀のいい子より、未来に可能性を感じます。

石戸:だといいんですけど。

金丸:じゃあ今は、お子さんを保育園に預けて働かれているんですね。

石戸:そうです。なかなか大変ですよ、保育園がなくて。それに夫が海外赴任中なので、実家を頼ったりしながら何とか仕事と子育てを両立しています。

金丸:そうした中で、今後はどのような活動を目指しているのですか?

石戸:やはりこれからも、子どもたちの学びの場をつくり続けたいですね。プログラミング教育も、もっと浸透させたいです。日本は決断に時間がかかるので、いろいろ苦労することもありますが。

金丸:そのためには、子どもたちの世界からキャッシュレス、ペーパーレスを浸透させていくといいかもしれませんね。「プログラミングは基礎教養なんだ」ということを無意識のうちに感じる生活をさせてしまうのはどうでしょう?

石戸:たしかに子どもたちを見ていると、すでにそうなってきています。勉強もみんなスマホでしていますし、「紙のほうが読みやすい」なんて誰も言わない。案外、テクノロジーの進化に合わせて、人間も変わっていくのかもしれません。

金丸:テクノロジーも子どもも、私たちにとっての「希望」ですね。本日は石戸さんの根底にあるものを垣間みることができました。そして、意外な一面も(笑)。本当に貴重な時間をありがとうございました。

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