商社マン優作 Vol.6

商社マン優作:いざ3年ぶりの帰国!だが、新たな部署でプライドがズタボロになる31歳

ー総合商社に入れば、人生、一生安泰で勝ち組。ー

東京において、商社マンというのは一見、社会的ステータスの高い、万能なカードに見える。

しかし、果たしてそれは事実なのか?

商社という舞台には、外部からは計り知れない様々な人間模様があり、出世レースに関する嫉妬と憎悪に満ちた縦社会のプライド合戦も繰り広げられている。

早稲田大学商学部卒業後、大手総合商社に入社した優作。彼の商社マン人生は、薔薇色なのか、それとも?

花形部署に任命され、無敵だと信じていた24歳、異例の部署変え人事で同期の賢治とトレードされ、花形部署から異動になった27歳、フィリピンで海外赴任の寂しさを知り、麻里子が優作に会いに来た直後に麻里子の妊娠が発覚した28歳。海外赴任を楽しんでいた時、日本帰国の辞令が下りた。


新たな戦地・スーパーマーケット事業部


オフィス内に電話のベルが慌ただしく鳴り響く。皆、メール対応に電話対応にと忙しい。のんびりしていたフィリピンのオフィスと、せわしない日本の本社のギャップが激しくて、浦島太郎になったような感覚を覚える。

日本って、こんなに忙しかったっけ...

フィリピンの、ある意味ルーズな時間感覚に慣れてしまった。体内リズムを戻すのに少し時間がかかりそうだな、これは。

「おい優作、お前ちゃんと働けよ。気を抜いてる暇はないんだからな。 」

スーパーマーケット事業部の荒木課長から檄を飛ばされる。フィリピンオフィスは居心地が良すぎたな...。帰国して3ヶ月経つが、新しい事業部に未だに慣れない。特に、この背が低くて黒縁眼鏡の神経質な荒木課長と何だか馬が合わない。どちらかと言うと経営戦略部にいそうな、頭の切れる課長だった。

「すみません、一瞬頭がフィリピンに戻ってました。」

冗談で言ったのに。
ニコリともされず、冷ややかな目で見られて終わってしまった。

はぁ...何だか先は長そうだ。

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