第7話:一番の女友達の恋人は、まさかのあの男だった……!
「女のひとり暮らしだから、なにかあったら大変だと思って。それに、なんだか心配なの」
一度、鍋パーティーをした真実の自宅は神泉にあり会場から近い。恭子は夏子と真実のマンション前で待ち合わせをすることにしてタクシーに乗り込んだ。
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第8話:女には理解できない男同士の友情。2人のせいで真実は闇の中へ……!?
「今夜の真実とのこと、説明していただけますか?」
カフェラテをひと口飲んでから恭子は黒木を見据えた。黒木の横には竜也が座っている。竜也をあえて自分の隣に座らせなかったのは、竜也と黒木がアイコンタクトで嘘を共有しても気づけないからだ。男ふたりを隣同士にすれば、その嘘が見破れると判断した。
「えー、それはですね……」
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第9話:夫の浮気疑惑が浮上したその夜、妻は別の男に抱きしめられ……。
結婚して7年経ち、お互いに新鮮味があるといえば嘘になる。しかも竜也がフリーライターとして仕事に困窮してから2年ほどセックスレスでもある。
――だからって浮気? まさか……。
原宿に向かう夏子と店前で別れて表参道までの道を考えながら歩いていると、前方から見覚えのある男が歩いてきた。
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第10話:夫とのレス修復がかなわないまま“あの女”と遂に対面!
今夜は会話らしい会話をほぼしていない。少し寂しくはあったが清水との件で動揺してしまった恭子は一方で、先に寝ていてくれる竜也をありがたく感じた。ふたりはレスではあるが、結婚してから今も同じベッドで寝ているからだ。
竜也を起こさないよう、足音を立てずに電気の消えた寝室に入り、そっとベッドにもぐり込む。すると、待ちかねていたかのように背中を向けていた竜也が振り向き、暗闇のなか恭子を抱きよせた。
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第11話:愉しい時間は長く続かない!? 夫の体調に異変が……!!
竜也とは面識がないが、美香の言う「真壁さん」が恭子の夫だと気づいたのだろう。その予想外の割り込みに美香が「ええ、そうなんです」といちスタッフとしての顔を取り繕うのを見て、恭子は体制を立て直した。
「そう。篠崎さんは真壁と知り合いなのね」
努めて感情を顔に出さないよう言葉を発したが、美香が瞬時見せた意地悪い笑みを脳裏から拭い去れず、恭子の中にはざらざらとした感情が残った。
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第12話:病院で“あの女”との直接対決! そして妻の知らない新たな事実が明るみに
この甲高い靴音はヒールが高いことを表している。67歳の妙子がこんなに高いヒールを履くだろうか。それとも別の患者さんのお見舞い? と考える間にもふたつの靴音がこちらへと近づいてくる。
そしてガラガラと引き戸が空き、ドアを開けた女性を見て恭子は心臓にザバンと氷水をかけられたように胸がドキリとした。そこに立っているのが篠崎美香だったからである。
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