東京いい街、やれる部屋2 Vol.4

東京いい街やれる部屋2:男女の友情は成立すると思っていた池袋の幼なじみ

出版社で営業事務をこなす主人公・彩乃(27)には悩みがあった。それは恋愛に対していまいち本気になれず、男性との距離を測ってしまうこと。

友人・真美からの「男性の部屋行こう」という提案に乗り、期間限定で気になる人には踏み込んでみようと決める。

これまで、目黒のデザイナーズマンションに住む義実参宮橋で少女漫画のような展開を起こした巧西麻布の寂しがりやおじさん誠と出会ってきたが、どれもパッとしない。

間もなくその期間が過ぎようとし、自分の男運の悪さにうんざりしていた彩乃だったが……?

池袋といえば……やっぱりあのドラマ?


毎週末、男性とデートすることに疲れ、“たまには友達”と思い幼なじみの和也と飲みに行くことになった。今日はいつもと違うところで、という話になり、和也が住んでいる池袋で待ち合わせることに。

池袋と言えば彩乃のイメージは「池袋ウエストゲートパーク」という宮藤官九郎脚本のドラマが真っ先に思い浮かぶ。その話の中に出てきた“ヤンチャな若者”という印象が強い。

池袋は新宿と渋谷が融合したようなエリアで、遊ぶのも買い物にも困らないイメージだが、10代のころよりは足が遠のいていた。しかし駅に降り立ってびっくりしたのは、意外にも綺麗になっているということ。今年の3月にリニューアルされた西武線は、これまでのイメージが変わるほどスタイリッシュになっていた。

「こんなに変わったんだ……」と関心していると、和也から着信が入る。地上に出て合流をし、今日向かうのは『ウチョウテン 』。駅からは徒歩10分ほどかかるが、先週の誠の話など近況報告をしていればあっという間だ。

デートとなれば10分も歩くなんて何を話そうと話題に困ってしまいそうだが、気の知れた男友達なら何も考えなくていい。そうしているうちに目的のレストランに到着し、中に入る。今日は迷惑かけたお詫びに奢るから! と話していたので、コスパ重視でここを選んだ。

「彩乃はそこらの男より店に詳しいもんな。彼氏ができない原因ってそこにもあるんじゃない?」

痛いところを突かれたが、パートナーができないのは和也も同じ。彼は独立したいと考え、大手企業を脱サラしたあとにバーテンダーをしながら、MBAの取得を目指している。さらに株の投資や資本金の調達など、常に忙しく休む暇がない。

そんな和也を慰労する気持ちもあって飲みに誘った。「今日くらいはお互いに仕事のことを忘れて飲み明かそう!」そう言ってビールで乾杯をする。

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